うちの娘はジョーク好きである。
日本語で訳すならば冗談となりがちであるが、ここでのジョークの意味合いはナゾナゾ、とんち、謎かけやクイズだと思って頂ければ分かりやすい。
病的と言えば良い過ぎるかも知れないが、ストイックなまでにそれに関する本を図書館から何冊も借りて来て暗記し、月1ペースでその類の本を買い、周囲の友達や大人達に聞きまくっては楽しんでいる娘。

そもそも、娘がジョーク好きになったキッカケは夫家族にある。
夫家族は昔から、ジョークを言い合い楽しむ習慣があった。
それは夫が2歳の頃に移住したスコットランド北部の田舎に住んでいた頃の事。
冬の間は豪雪地帯となり、雪で何日も外に出られず停電が続く事が頻繁に起こっていた時代、暖炉の火でパンを焼き、湯を沸かし、ロウソクの火で真っ暗闇を乗り切るために楽しんでいたのがジョーク、つまり謎かけ問題であった。
これを家族で言い合う事により時間を忘れ、頭で謎かけを考えるという知恵遊びにもなった。
この習慣が今も続いており、クリスマスだけでなく家族で集まるイベント(例えばイースターなど)の時には家族がリビングに集まり、この謎かけジョークを言い合って楽しむのである。

これが7歳の娘も4歳の息子にとっても、ごく普通の習慣となった。
それが娘のジョーク好きにつながったのであるが、娘は暇を見つけては夫や義母に謎かけを出す。
大人が「うーん・・何やろ・・分からん・・」と言うのが楽しくて仕方がない。
4歳の息子も4歳なりに知恵を絞って謎かけを考える。

昨夜の事。
私がベッドで本を読み、娘も隣で本を読んでいた時の事。
私に「ジョーク2個だけ出しても良い?」と聞いて来た。
私は娘に「お母さんね、今から正直な事を話すね。実は英語のジョーク、全然意味分からんねん。英語が分からんのかも知らん。せやけど、それにしても、その何が面白いのか、答えを聞いてもまだなお意味が分からんねん。意味が分からんというのか、その面白さが分からんと言うのか。せやからお母さん、ジョーク出されても本当に分からんねん」と言った。

娘は「ジョークの意味が分からんの?」と聞いた。
私は「ジョークの意味は分かるよ。冗談とか、そういう意味やろ?それは分かるねん。お母さん日本ではお笑い、イギリスで言うところのコメディーって言うべきかな、それも大好きやし、日本のジョークは面白いから大好き。でも英語でのジョークはどうしても分からんねん。だからね、クリスマスに皆がジョークを言い合い楽しんでるやん?あれお母さん、顔は笑ってるけど、全然意味分からへんねん。何が面白いのか、何で笑ってんのか、どうしても分からんねん。ただ面白くて笑ってんのやなー何か面白い内容があったんやなーって、そう理解してるだけやねん」と説明した。

私は難し過ぎる事を言ってしまったかなと思った。
しかし娘は私に「疎外感を感じますか?」と聞いてきた。
私は「イギリスに来た当初はそうやった。でも今は無理に分からない物を分かろうとしなくなったから苦痛でもないし、孤独感も感じない。ただ皆が笑っている雰囲気が面白いと思えるから、それで楽しい」と説明した。
娘は「時間がかかるのかもね」と本を閉じ眠った。

娘が7歳なりにどう感じたのだろうか・・・
ちょっと正直過ぎただろうか・・・
母親の前でジョークを言い合うのは可哀想だと思っただろうか・・・
私は少し反省した。

しかしながら、今朝6時に起きた娘が出勤準備中の夫に「最新のジョーク」と言い、謎かけをしていたので、ちょっと安心した。
出来ない事を正直に見せても良いのかなと思う瞬間であった。
ああ難しきかな、異国の笑い・・
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