大晦日の夕食まで義母と過ごし、長男夫婦も私達家族も家へと戻った。
一昨年までは年末前後は義母が孤独にならぬようにと、仕事復帰する前日まで義母宅に通うようにしてきたが、去年から元日だけは私なりに出来る日本の正月を過ごそうと、私達だけで元日を過ごすようになった。
それは「明けましておめでとうございます」から始まる元日を子供達に見せ、私の母がそうしてくれたように、大晦日の夜から仕込む正月料理を元日の朝に食卓に並べ、本物とは違うけれど、これが我が家の今出来る限りの正月の過ごし方である事を見せたいと思う私の思いからである。

今年もささやかながら正月料理を作った。
1日を過ごした夜の事、義母から泣きながら電話が入った。
「孤独なのだ」と言う。
しかしながら、義母は息子に「来て欲しいなんて言ってない。ただ私が孤独である事を知って欲しい」と言った。

2日の午後、私は夫を義母宅に送った。
夫は申し訳なさげに行ったが、行かせる方が私の気が楽になる。
行かせねば、まるで私が義母から三男を奪っているかのような気持ちになるのである。

70歳の義母がどんな孤独感を感じているのか私には完全に分からないが、三男に電話をしてくるという事は、三男に来て欲しいという事である事ぐらいは理解できる。
年末に孤独を感じる人は多いと聞いた事がある。
特に1人暮らしの老人はそうかもしれない。
だからこそ出来る限りの事をしてはいるつもりでも、結局、義母には耐えられない孤独が常にある。

私は年末になると強烈なホームシックになる。
しかし結局、それを押し込めてしまわねば、私は義母に優しくなど出来ないのである。
義母さん・・私はあなたのような孤独感は今は無いけれど、日本の家族と友人が恋しくて恋しくてたまらないのですよ、笑顔でクリスマスを過ごしていますけどもね・・と心の中で語りかける。
そんな時、不思議と義父が思い出され、私のホームシックをよく分かってくれていた義父と最後に2人で撮った写真を見ると、ああ、また今年も義母を宜しく頼むと言っているな・・と言われているような気がするのである。

私がイギリスで強くいられるのは、ホームシックを押し殺さねばならない環境に置かれたおかげとかと、これも義母に感謝すべきかと思う新年である。
今年も戦いの始まりじゃ~!!

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