靴屋で娘とサンダルを合わせていた時の事。
60代前半と思われる夫婦が靴屋に入って来た。
夫婦は鞄から紙を出し、店員に「この足に合う洗濯可能のサンダルを探している」と言った。
紙には鉛筆でなぞった足形が描かれてあった。

店員は「これではちょっと・・・」と困った。
夫婦は「何で?この足の大きさよりも、ちょっと大きいサイズを探してくれたらエエやんか」とイラ付いた声で言った。

店員はハサミでその足形を切り抜き、それよりもちょっと大き目のサンダルを探したのは探したのであるが、店員が「靴はですね、例えば甲高の人は高さのある靴、かかとが出ている人にはそれに合うデザイン等と、合わせてみないと何とも言えないのでね・・靴は立体ですから・・」と言った。

夫婦は「そもそも子供の足など甲高で複雑な形をしているのだから、元々それに合うデザインで作ったらエエやないか!こんな有名な靴屋でそれが出来ないとは、全く呆れるね・・」と嫌味を言い、その紙で合わせたサンダルを買って行った。

私達親子も続いてサンダルを決定、レジに並ぶと夫婦がいた。
さて夫婦が現金で支払おうとしていると、レジの店員が「これは使用不可ですよ。銀行で新札と交換してください。どこの店舗でも取り扱い禁止になってますよ」と言った。

見ると5ポンド紙幣の事を言っているのであった。
数か月前、イギリスでは5ポンド紙幣が新しいデザインに変更し、旧札は5月5日をもってどこの店舗でも受け取り出来ない事になっている。
そのため、5日からは旧札を自分で銀行に持って行き、新札に交換せねばならない。

もうここ2か月ほどは旧札を見る事も無かったが、まだ持っている人がおったんやな・・と思いながら見ていると、その夫婦は憤慨した。
「金は金や。価値に変わりはないやろ」とオッサンは言う。
しかし、私の職場でもそうなのであるが、5日からは旧札を受取拒否せねばならないのである。
そう本社から通達され、銀行からも言われているのである。
せやから、無理なのである。
オッサンは「ほな、もう買わへんわ!!」と怒り、サンダルを買わずに出て行った。

その後、私ら親子は100円ショップみたいなお店にシャボン玉を買いに寄った。
そこに、あの夫婦登場。
オッサンはチョコレートレーズンを3袋持ち、レジに並んだ。

オッサン、また旧札出しよんで・・と思っていたら、オッサンは案の定、旧札の5ポンドを出した。
再び店員からレジにあるポスターを指さされ、5日から旧札は受け取れませんので、銀行に行って・・と言う最中、オッサンは「交換せーてか!!知っとるわ!!」と怒鳴った。
オッサンは怒りながら財布から10ポンドを取り出した。
チョコレーズンは買うんかーい!!
ほな足形まで取って買いに来たサンダルも、他の紙幣で買うたらエエやんか・・

あんだけ拒否されたら、さすがにオッサンももう旧札はアカンと知ったであろう・・

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