数か月前、5ポンド紙幣が新しいデザインになった。
私が暮らすカーライルは地図で見て頂けると分かりやすいのであるが、スコットランドとの国境地にあるため、使用される紙幣がイングランド紙幣、スコットランド紙幣は日常的に、また北アイルランド紙幣も1日に何度か使用される。
同じ紙幣でもデザインは異なり、大きさも微妙に(明らかに違うものもある)違い、手触りも違う。

先日、お客様にレジでつり銭を渡したのであるが、これがスコットランド紙幣の5ポンドであった。
これしかレジに入っていない時もあり、銀行で両替してもこれしか出てこない時もあるため、カーライルから北の人間にはこれが普通なのであるが、このお客様が南部から来た方だったのだろう、じーっと札を見て「こんな紙幣があるわけないやろう」と投げ返して来た。

ちなみにスコットランドの5ポンド紙幣はイングランドの5ポンド紙幣と色合いも同じに出来ている。印刷されているデザインと国名が違うが、イングランドの新5ポンド紙幣を知っていれば、同じ5ポンドである事は分かると思うのであるが、その人は「こんなものは存在しない」と言った。

私の横にいた副店長が「国外の方ですか?」と聞いた。
客は「いや、南から観光に」と言った。

副店長は「スコットランド紙幣なだけで、同じ5ポンド紙幣です」と答えたが、客は「イングランド紙幣でくれ」と言った。が、レジにはそれしかない。
1ポンドコインで渡せると提案してみたが、客は維持でも「イングランド紙幣で」と言い続ける。
私は向かいの店に走りイングランド紙幣を尋ねたが、同じく「スコットランド紙幣の5ポンドならある」との返答で困ってしまった。
結局、警備の主任を呼び、管理室からイングランド紙幣を持って来てもらって事なきを得た。

警備の主任が「この国にはイングランド紙幣以外の紙幣もあるんですがね」と嫌味を言ったが、客は「そんな使えない紙幣など要らぬ」と言って出て行った。

こんな小さな島国なのに、同じ価値であるが大きさとデザインが違う紙幣が飛び交うという、何とも不思議な国の集まりの国であると、しみじみ思うのである。

どうでもエエが、こんな紙幣もありまっせと、イングランド南部の人間に新聞で知らせてはもらえぬか?そしてもしもカーライルから北に来た時、そのつり銭を拒絶せず受け取ってはくれまいか?と思うのであるが、しかし南部の人は「銀行に両替に行かないと、普通の店では使えない」と言う。

せやから、せやから・・4週連続で新聞に「紙幣はこんな物もあるのだ」と全国民に見せてくれれば、そういう「使用拒絶」みたいな隔たりは無くなると思うのであるが・・
こんな簡単な事が何故に浸透しないのか・・・

人気ブログランキングへ