さて今回、湖水地方のとあるホテルに滞在したのであるが、室内にベビーベッドを設置してもらえるように予約しておいた。
しかし、チェックインした時にはまだ準備されておらず、結局、夜の7時になってベッドメイクのおばちゃんが来てくれた。

「ごめんねー」と言いながら、手早くベッドを作って行くおばちゃん。
うちの旦那が「いえいえ、遅くまで大変ですねー」なんて世間話をしていたわけであるが、おばちゃんは言った。

「今日から、めちゃめちゃウルサイ客が泊まっててね。インド人の家族なんやけど・・・。チェックイン直後の午後3時から今まで12回呼ばれてん」と言った。
12回て!!!

「何をそんなに12回も呼ばれる事があるんですか?」と聞いてみた。
おばちゃん「せやろ?1回目はベッドの位置が気に入らんから動かせ、2回目はベッドの向きが気に入らんから動かせ、3回目はTVの位置、4回目はTVとソファの距離が近いから遠ざけろ、5回目は浴室の明かりが明る過ぎるから電球の数を減らすか、ワット数を変えろ、6回目は・・」と全部説明してくれた。
「ほんで12回目でOKもうてん」と笑った。

客によってはホテルの部屋を、完全に自分の部屋のように配置替えする話を聞いた事があるが、そんなのはハリウッドの俳優とか歌手かと思っていたが、そうか・・普通にホテルで起きている事なのかと、ちょっと驚いてしまった。

そのため、うちの部屋にベビーベッドを設置するおんが遅れてしもうたと、おばちゃんは詫びた。
疲れ切った表情に、「そんな、おばちゃんこそお疲れ様です」と言うしかないのであった。

その後、ホテル内のプール&サウナに行った私達は、2組のインド人夫婦と一緒になった。
「あれが例の12回オヤジやろか・・」と想像を膨らませたものの、皆やたらに良い人で、すっかりサウナ内で仲良しになってしまった。

サービス業だけでなく、病院や各方面の仕事の裏話と言うのは、実に聞いていてオモロイが、当事者にすればストレス1000%なのであろうと思うと、余計にオモロイのである。

元外資系CAの方の裏話であるが、海外便の機内のトイレで男女が許されざる行為をし、その音と声に客からクレームが付いたという実話がある。
そんな時でもにこやかに、そして丁寧な言葉で対応するCAさんに、私は心から凄いと思えた事があった。

人が犯す罪が、時に恥とは知らぬ罪深き人間話はタマラン面白い。

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