13年前、私がオーストラリアに住んだときの事。
初めて出会った野菜があった。
その名は「アルファルファ」。

その頃、日本に売っていたかもしれないが、私にとっては未知の食べ物であった。
当時オーストラリアのアデレードに住んでいた私は、学校に行きながら地元の小学校で日本語クラスのサポートをしていた。

子供達の半分は「パックランチ」と呼ばれる、巨大なタッパーに入ったサンドイッチ、トマトやニンジンなどの野菜、ジュース、ポテトチップス、キットカットなどをランチとして持参していたが、半分の子供達は毎朝登校すると購買部に行き、今日食べたいサンドイッチをオーダーしていた。

ある日、ランチを作る時間が無かった私は、子供達がいつも食べている美味しそうなサンドイッチをオーダーしてみた。
多分、ハムかチキンか何かを具として選んだはずである。

そして職員室に届いたサンドイッチは、直径が20cmほどある巨大な円盤型のパンに、トマト、ニンジン、レタス、キューリ、そしてアルファルファが大量に入っていたのであった。
何故か今でも分からないが、私はそのアルファルファの入ったサンドイッチにハマってしまい、市場の八百屋に売っている業務用アルファルファ(1キロ単位)を買い、それを1日3回食べていたのであった。

オーストラリアに当たり前に売られていた「アルファルファ」であったが、大阪に戻った時、どこにでも売られているものではなかった。
当時勤めていた神戸の三宮駅前に、神戸のセレブ奥様御用達スーパー「イカリ」があったのであるが、そこには売られていた。
そして毎日のように、私はこのアルファルファを食していたのであった。

ところがイギリスに来てからスーパーで見かける事がなく、ガッカリしていたのであるが、4年前、ガーデンセンターで種を見つけて以来、自宅で栽培して来た。
しかし残念ながら、これも枯れてしまい、種も「誰も買えへんから仕入れんのやめた」とガーデンセンターの人に言われ、手に入らなくなってしまったのである。

そうして月日は流れ、つい先週。
あるスーパーで遂に見つけた。
もうこれでアルファルファが毎日食べれると思ったのも束の間・・翌週に再びスーパーに行くと無い。

店の人に「アルファルファどこですか?」と聞くと「アルファ・・ファ?何それ?と聞き返された。
私は「野菜です。カイワレに似た野菜です。先週ここにあったんです」と説明。
店員「さあ・・私はここの担当ですけど、そんなの見た事も聞いた事もないけど・・」と言う。

私「いやいや、絶対にあったんです。1パック1ポンドであったんです。ここに・・」と説明。
店員「さあ・・・アル?何?アル・・もう1回言ってもらえます?聞いてきますから」と言う。

こうして5人の店員&店長らしき人も登場したが「知らん」と言う。
確実にあったのに、忽然と消えてしまったのであった。

人気が無かったのだろうか・・しかし売られていたのだから、仕入れしたはずである。
その記録もないと、適当英国人は言う。

たかがアルファルファ・・・されどアルファルファなのである。

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