旦那の勤める学校は、かつてはミドルクラスの方々が暮らす地域であった。
しかしヨーロッパからの移民が増え始めた20年ほど前から、政府がその付近に移民や生活保護者、母子家庭手当て受給者を住まわせる住まいを立て始めた為、環境はすっかり変わってしまい、今では働かないワケ有者達が多く暮らす地域になってしまった。

そのため、通っている子供達の家庭環境は良くない。
しかし学校に勤める教師陣は何とか子供達の学力や会話レベルを上げるべく、日々頑張っている。

教師になって2年目の男性教師がいる。
彼のクラスには、かつてうちの旦那が特別学級で担当していた男の子がいる。
家庭環境はまさに最悪で、父親が男の子の目の前で祖母や母親を気絶するまで殴り倒す光景は、もはや日常茶飯事となっている。
そのため、彼は手の付けられない攻撃性を持っており、虚言癖もある。その虚言も巧妙で、教師がわいせつ行為をしたとか、目撃したなどと市のカウンセラーに自ら電話し、教師をあわよくばクビに持っていこうとする。
これは男の子が5歳の頃から始まっている。
この事から、彼に接触する時は必ず教師や大人が証人として2人以上付いておかなければならなくなった。

うちの旦那が担当していた時も、攻撃性は半端ではなかったし、虚言も多かった。
しかし、「この教師には通用しない」と分かっていたのか、問題になるような虚言は4年間なかった為、市のカウンセラーの意向により普通学級に戻された。

それが大学を卒業したばかりの新人教師が担任となってから、再び彼の攻撃性と虚言は増してきた。
その度に教師と学校に監査が入り、事情聴取が入ることに担任は嫌気が差し、遂にはこの男の子を受け付けなくなって行ったのであった。

教師たるもの、どの生徒にも子供にも同じ感情と態度で接すべき。
これが本来のあるべき姿なのであるが、教師も人の子、どうしても新人教師は男の子を敬遠してしまうようになった。

ここ最近、うちの旦那がこの新人教師とほぼ毎日話しをし、何とか前向きに修復できるように努めている。
新人教師は校長に「学年を変えてくれ。あの少年を受け持つのは嫌だ」と懇願したものの、校長は「これも教師としての経験。今後も好きになれない子供は教師人生において多々出てくるのだから」と突っぱね、来年まで受け持つ事になっている。

「このままでは辞めてしまいそうだ」とは言いながらも、うちの旦那は少年を4年受け持ったわけで、教師のわがままと言えばそうなるし、この辺りは興味深い。

人気ブログランキングへ