少し前に「悲しい出来事」というタイトルで記事を書いた。
友人が出産中に、子供を亡くした事について書いた記事である。

今回、娘が洗礼式を行うにあたり、私は子供を亡くしたばかりの友人を誘うべきではないと考え、あえて招待状は送らなかった。
しかし、共通の友人から聞いたらしく、彼女の方から「もう前を向き始めているから、行っても良いですか?」というメールが届いた。
来てくれるのは嬉しいが、どういう気持ちで彼女がいるかを考えると、「ありがとう」と言うべきかどうか迷いに迷った。

教会で式を終え、ホームパーティを開始して数時間が経過。
私は友人夫婦に「来てくれて有難う」とだけ伝え、ハグをした。

彼女の方から「どういう経緯で子供を失ったのか、ちゃんと説明するわ」と言い、私は静かな場所に移動した。
経緯はこうであった。

予定日を2週間オーバーしたため、強制入院で産科病棟に入院した。
点滴で促進剤を打ち、それからしばらくして陣痛が始まったという。

しかし、12時間を越えても一向にお産が進まないため、助産師が超音波で中の胎児の様子を見ると、頭を下にしているはずの胎児が、真横に寝そべった様な状態になっていたという。

そのため、普通分娩は無理だと判断され、帝王切開となった。
しかし、緊急帝王切開の患者が3人いた為、それを待っての帝王切開予定となった。

自分の順番が回って来、いざ帝王切開でお腹を開けたが、子供の首から上が全く抜けなかった。
超音波をかけ、子供の首の状態を詳しく診たところ、肩と首が完全によじれた状態になっており、それが引っ掛かって抜けなくなっていたそうである。

首を無理に正常な位置に戻せば折れてしまう。
肩を外す事も不可能。
取り出すには、どちらにせよ子供が助からない状態だったそうである。

友人は、「胎児の首と肩が正常では無かったのは、事故。いつかまた妊娠出来るのだから、子供が1日でも早く宿るように、前向きに健康的に生活して行くと決めたの」と話してくれた。

涙1つ流さず話してくれた友人の辛さを思うと、何も言えなかった。

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