去年の夏もそうだったように、今年のカーライルの夏も、夏なのか秋なのか分からない涼しさである。

今年は特に雨の連続で、太陽が照らない。
しかも、半袖を着るには肌寒く、コートを着ている人も目立つ。
こういう年は、精神科が忙しくなるという。

今年に入って、職場と身内の知り合いの息子が、3人自殺をしている。
3人とも家庭を持ち、普通に会社にも行っているが、精神安定剤を服用していた。

イギリスに来てから、とにかく思うのは、安定剤や睡眠薬を飲んでいる人が多い事である。
身近には、私の義母も睡眠薬を常用している1人である。

一緒に生活してみると、なぜこの人が眠れないか、私には分かる気がしたが、それでも医者が出し続けるから、必要なのであろう。
私が感じた義母の理由は、まず専業主婦であるからである。

子供がいるわけでもなく、家の中が散らかる事がないから、掃除も毎日は必要ない。
天気が悪いから、ガーデニングするわけでもなく、1日ソファに座って読書し、TVを見るだけの日々である。

その上、起きてくるのは朝の11時前。
当然、夜の10時に寝ようと思っても、疲れていないから眠れないはずである。

同じ職場で働く友人も、安定剤と睡眠薬を常用している。
安定剤を飲む前は、毎朝泣いていた。
理由は、「32歳なのに自分は結婚していない」という理由。

仕事にならないと、上司が安定剤を勧めた。
医者に行き、安定剤と睡眠薬を処方され、以来2年近く常用している。

彼女と同じような条件で、薬を飲んでいた同僚のの息子達が自殺し、身内の知り合いも先週亡くなってしまった。
私は最近、この友人が何か起こすんじゃないかと、心配でしょうがない。

「私と同じ歳の友達は、みんな結婚して子供もいて・・・」と言い、「彼氏のいない私にとって、週末が最も寂しい」と愛人みたいな事を言うから、日曜は私の家に招くようにしている。

「Wii」のゲームを共にすれば、気の滅入る話をする必要もないし、明るくなって帰って行くからである。

本当なら、ホームシック満開、ストレス限界の私が薬を飲んでもオカシクない条件なのに、病んだ人の多いイギリスで、最近は励ます役になっている。

気候は気持ちを左右すると、聞いたことがあるが、こうしてイギリスに3年暮らすと、本当に鬱の人が多い国だと実感する。

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