レディースファッション部門のマネージャーがいる。
私の直属の上司でもあり、この人は非常に仕事がよく出来る人である。

この人のアシスタントマネージャーをしているのが、26歳のナタリー。
この子は、性格が良いが、仕事が全て中途半端で、忘れ物と紛失物が、半端ではない。
そのため、この子のアシストとして、私が最も忙しい最上階のフロアに戻された。

紛失されては困る書類は、全て私が管理するようになっていて、期日の迫った仕事は、私がナタリーに何度か促す仕組みになっている。
それでも忘れるので、1日に何度かナタリーに「○○やった?」「○○に電話した?」と確認し、自分の仕事と並行して、ナタリーの仕事を進めている。

そんなナタリーが、来年の7月に結婚する事が決まった。
家も買い、2人で住み始めたばかりで、毎日が幸せだと語っていた。

が、昨日。
腕に大きな内出血の痕があった。
どうしたの?と聞いても、「人にぶつかっただけ」と言う。

こういう事は何度かあって、前にも顔面を腫らして来たり、目の下に真っ黒な内出血を作って出勤してきたり、首に手の指らしき痕を付けてきたりしてきたことがあった。

マネージャーは過去に、冗談で「まさか、彼にやられたりして~!!」と笑って言った事があったが、当然それも否定してきたナタリー。

が、昨日はナタリーの目が真っ赤になっていたから、泣いたのは歴然であった。
私は試着室に呼び出し、「答えたくないならいいけど、彼に暴力を受けているのでは?」と聞いた。

ナタリーは泣き出し、「付き合ったときから、ずっと暴力を受けている」と答えた。
「それでも彼を愛しているし、私しか彼を変える事が出来ないと思うから」と言う。

先日は、彼の実母の腕も骨折させるほどの、どうしようもない男である。
それでも、ナタリーは「愛しているから」と言う。

ありきたりではあるが、そういう男は永遠に変わらない事、今度は暴力がエスカレートする可能性のある事、子供が出来た時、子供に暴力を振る可能性が高いことも伝えたが、当然、こういうケースは、女が暴力男になぜか戻ってしまうのである。

今回も、「もう1回、彼にチャンスを与えたい」と言い、戻って行った。
バカな女である。

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