去年の8月10日、イギリスに入国した。
思えばマンチェスターに着いた時、今から投獄されるような重い足取りで入国審査を受けていた。

言葉もほとんど話せない状態で、しかし保育園の仕事にありつけた。
これもオーストラリアにいた時に、数ヶ月の経験があったから。

9ヶ月間もくもくと働いた。
「何故あんな言葉の話せない人と同じ条件で働かないといけないの?」と目の前でマネージャーに詰め寄る同僚もいた。
子供の親から「アジア人をスタッフに置かないで欲しい」と目の前で言われた事もあった。

これが階級社会イギリスで働く辛さなのかなと自分に納得し、とにかく頑張ろうとだけ思い続けた。
この1年、イギリスを好きだと思った事は一度もなかったし、今もない。
イギリス人を恨むつもりは無いけれど、好きだと思った事はない。

無の感情で9ヶ月が過ぎた。
そして今日、晴れて退職の日となった。

悲しみも特にはないけれど、「こんな言葉の分からない私を採用して下さって有難うございました」とマネージャーには伝えた。

また8月からは新たな職場で仕事が始まる。
どういう状況であれ、乗り越えて行くしかないから頑張るしかない。

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