私が結婚をした時、誰もが驚いた。
私も最初の3年ほどは、結婚した実感がないまま来た。

10年ほど前、オーストラリアでホームステイをし、その後、現地人4人と1軒家をシェアしていたから、イギリスに嫁ぎ、義父母と同居した時も、ホームステイ感覚で楽しかったのである。

1年の同居を終え、旦那と2人暮らしになっても、家事・家計費完全折半主義の暮らしは、やはりシェアなのであった。

こうして結婚した実感もないまま、今年になって妊娠発覚である。
今まで、子供を産むなどと考えたこともなかった私は、妊娠8ヶ月の今尚、子供を産む実感も何もない。

子育て&出産に無知な私が妊娠しても、別に育児書やそのたぐいの本などは読まず、「まあ、出てきたら出したらエエ」程度に考えていた。
職場の友人が、辞書の2倍の厚さもある育児書2冊を持ってきてくれたが、当然、英語やん。

3分の1は読んだが、後は読まずに「とっても参考になったわ!有難う!」と言って、早々に返しておいた。
なんせ、出産シーンなど、見るだけで痛みを想像させる写真がワンサカ掲載されていて、「おっと!!コレは・・・」と本を直視できない場面も多々あったからである。
痛みを想像しても、どうせ本番が痛いのなら、予備の痛みはいらん。

イギリスに戻った翌日、義母から「出産準備の買い物に行くわよ!」と言われ、雨風の中、買い物に行った。

店内に入るなり、義母が「どんどん選んで行ってよ!!」と言い、義母はガンガン奥に進んで行った。
私は何を買えばよいのかさえ分からないので、まあ適当に選ぶ振りなどして、義母にやってもらおうと思い、入り口付近にあった「ハンドメイド・木馬」を見ていた。
値段は13万である。
高っ!!

義母から「下着、コレで良いわよね?」と聞かれたが、新生児に下着が要ることさえ今知った。
オムツを履かせて、布か何かを巻いているだけかと思っていたので、新生児は服を着る事も、その時知ったのである。

「冬に生まれるから、長袖を10枚。それから、冬用の服を10枚」と義母が私に指示を出す。
「そんなに枚数いります?」と聞いた私に、「あんた何も知らんのか?」と言いたげな顔で、義母は「新生児はミルクも吐くし、ウンチもこぼすのよ。1日何回も着替えさせないといけないの!!」と言った。

ウンチヲコボス・・とは?
オムツをしていても、ウンチをこぼすのか!!
流れてくるという意味なのか!!ソレは!!

子育てには何が待っているのだろうか・・と遠い目をしていると、義母は「顔用のタオルとガーゼ、入浴用のバスタオルを選んできて!」と指示を出してきた。
「家に、顔用のミニタオルありますけど・・」と私が言うも、「駄目なのよ!!新生児は新生児用のがあるから!!」と言い、「私が取ってくるわ」と奥へ進んで行った。

ガーゼ・顔用タオル・バスタオル・・・どんだけ要るねん?新生児よ!
未知なる世界が待っているのである。