毎朝の通勤途中で会う女の子がいる。
彼女は街中の中学校に通う14歳の女の子、名前はキャサリン。

私がこの子の名前を知る前から、顔は知っていた。
なぜならまず体型。
背が低いが、もの凄い肥満である。
しかも毎朝8時半前後だと言うのに、フライドポテトを食べながらコーラを飲み、お菓子をガンガン食べ、もの凄いゆっくりなペース向こうから歩いてくるから、いつも視界には入っていたのである。

他の学生たちが遅刻ギリギリで走りながら学校に向かう中、この女の子だけは絶対に焦ったりしなかったから、私は「間に合うのかな・・」といつも思っていた。

時々、走り去っていく学生の何人かが、この女の子に向かって何かを言いながら、カバンなどをぶつけて行ったりしていたので、少しイジメられていたりするのかなとは思っていた。

そんな矢先、バスの時刻表をもらおうと、私はバス待合ルームの中に入った。
と、そこには3人の女の子に囲まれたキャサリンがいた。
私が入って来たとき、キャサリンは既に泣いていて、私が「大丈夫?」と声をかけたから、3人の女子は去って行った。

自分から「私の名前はキャサリン」と教えてくれた。
イジメられた理由は、授業の体育でグループになり何かを競争した時、自分が走らず歩いてしまったからだとキャサリンは言った。
「なぜ走らなかったの?」と聞いたら「走りたくないから」とキャサリンは言った。

イジメはいけないが、何となくクラスメイトがクレームを付けた理由も分かるのである。
マイペースで、恐らく面倒くさがり、しかも頑張らないタイプなのかも知れないと思えるフシもある。

もちょっと食べるのを控えるべきだと思うけど、それは言えなかった。