毎週のように来る母親と子供がいる。
母親は40歳前後、子供は6歳である。

イギリスの、しかもカーライルでは、ブランド物のカバンを持っている人がほとんどいない中、この母親はヴィトンのカバン(本物)を持っているから、デパートのおばちゃん達は、それだけで「あの人、金持ちやで」と決め付けている。

日本なら、高校生でさえヴィトンを持つオカシナ国で、本場のヨーロッパは、本当にお金を持ってる人しか買わない「ヴィトン」。不思議な感覚である。

先週来た時は、この6歳の息子に持たせてある、携帯電話がないくなったと大騒ぎし、4時間かけて私達はこの女の息子の携帯のために、ゴミ箱などをあさった。

昨日は、自分が買物に夢中になっているうちに、6歳の息子がいなくなったとパニくった。

私が他の客のレジを打っていたら、「うちの子何処!?」と大声で叫びながら近づいてきた。
「少々お待ち下さいね」と言うが、「うちの子は何処って聞いてるのよ!!」と言うだけ。

迷子を出すオマエが悪いんちゃうんかい!!と失笑の笑みを浮かべ、先の客を終えてから、「では、カスタマーサービスカウンターに連絡し、探してもらいますから、ここでお待ち下さい」と言い、私は立ち去った。

カスタマーサービスから戻ると、母親はいなかった。
「ここで待ってくれ」とあれほど言ったのに、自分で探しに行ったのだろう・・・ならそれはそれでいいか・・と放っておいた。
私も自分の売り場を離れるわけにはいかない。
警備の人に任せるしかない。

10分ほどすると、下の階から連絡が入った。
が、肝心の母親がいない。
そこで「母親が見当たらないので、ひとまずカスタマーカウンターで預かってて下さい」と私は言った。

しばらくすると、試着室から大量のドレスを抱え、母親は出てきた。
探しに行ったのかと思っていなら、試着していただけであった。

「見つかりましたので、カスタマーカウンターでお預かりしています」と伝えると、「あ、そう」と言って、行く様子もない。
結局、2着のドレスを買い、キッチン売り場で鍋を買って、それから子供を引き取って帰って行った。

慣れたモノである。
いつもそうして迷子になって来たのであろう。
感謝の気持ちも言葉もないまま、帰って行った。

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