うちのデパートには、合計6人のバイヤーがいて、それぞれが専門で、来年の春夏コレクション、秋冬コレクションの入荷内容を決定する。

例えば下着売り場には、専門のバイヤーがいて、売れる売れないは、そのバイヤーのセンス次第、服もアクセサリーも、カバンも靴も、全てそうである。

バイヤーにセンスがなく、入荷したものの、全く売れなかったら膨大な赤字を抱える事になり、それはバイヤーの責任になってくるから、会社にとっては重要人物である。

今日は、その6人に加え、新しくバイヤーになった人がきた。
年の頃は、30代前半だろうか。
小柄で可愛いが、着ている服からして、センスが素人くさい。

この人が、婦人服のバイヤー担当になったから、挨拶に来たのはいいが、ブランドの話をしても、あまり詳しく知らなかったから、私は驚いてしまった。

日本はブランド志向。
雑誌を開けば、ブランド物は必ず載っている。
日本人は、金がなくてもヴィトンを持つ文化であるが、ヨーロッパ人は、マジで金持ちしかヴィトンは持たない。

ましてや、エルメスのカバンなど、医者や弁護士など、頭が良くて稼ぐ人レベルで、日本のように、OLが必死でボーナスで買うというレベルではない。

私も日本人であり、ボーナスでカバンを買っていた、人並みOLであったから、一応はブランドも知っている。
だから、このデパートで働き始めた頃、今の上司に「T子、本当に詳しいわね~」と感心されていた。
詳しいのではなく、日本がそれだけブランド志向なのである。

が、この新しいバイヤー、ロンドンに住み、最新ファッションを身近に見れるにも関わらず、知らないブランドがあるのは、かなりの問題。

上司も「あの人、どうかしら・・」と半信半疑であったが、早速、この人が決定し、入荷した商品が届いた。

「売れるわけない・・」と誰もが思った瞬間であった・・・
他におらんのか!!と思うのである。

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