出産 | きらきらくらす

きらきらくらす

北アイルランド(NI)でNI人の旦那さんと息子二人と猫1匹で暮らす私の日記です。
発達障害のあるカイ君(5歳)次男リク君(2歳)の子育て、NIでの日常のいろいろを書いています。

***

Birthplan in the bin and dignity out of window...


(まさに、この通り。とおもったので、そこら辺の雑誌より引用です。)

***


部分麻酔が効いてから、すべて終わったかのように、なんとも幸せな時間をベットの上で過ごしていたのですが、まだ赤ちゃんをプッシュするお仕事が残っておりました・・・。


子宮口が10cm開いたことを確認の後、プッシュすることに。

麻酔のためベットの上で、となったので、左にだんなさん、右にベラ、との二人のサポートを受けつつ、プッシュ。


陣痛が来るたびに、自然と押したい衝動に駆られるはずだったのですが、麻酔のためその衝動も、陣痛もあまりわからない。

麻酔をしていても、痛みではなく、子宮が収縮する感覚はわかるのですが、やっぱりそれまでの陣痛と比べてすごくわかりにくい。

足の付け根あたりに、一部麻酔がそれほどきいていなかったところがあったので、その部分の痛みを頼りに、プッシュ。


しかし、プッシュといっても、子宮から赤ちゃんをプッシュするなんてやったことないので、これでいいのか?と思いつつ、トイレにいくような感じでお腹に力を入れる。


麻酔をかけていても、この段階では麻酔は助けてくれず、必死に力む。

何度も何度もプッシュして、1時間も経過する頃にはもうへとへと。

麻酔をしていても、圧力は感じるので、足の付け根あたりに、何かが挟まっている感じは伝わってくるのですが、いっくらプッシュしても出てこない・・・。


それでも「one more push!」 ってがんばっていると、ベラが「もう、頭に触れるのよ。」と。

旦那さんは「本当だ!頭が見れるよ。もうちょっと!」覗いては教えてくれ、私も「触ってみなさい」と勧められ、触ってみると、本当に、赤ちゃんの頭の上の部分にさわれ、「もうそこにいる。」のが実感できました。


でもそこからなかなか進まず、「もうちょっとなのに・・・。」と何度も言われ、必死にプッシュするのに、ぜんぜん出てきてくれず、最後には、「もうちょっとで出てこないと、仕方がないから、ドクターを呼んでアシストデリバリーにするしかないよ。」といわれる・・・。


アシストってことは、バキューム(赤ちゃんの頭に吸い付く器具をつけ、ひっぱる。)とかの器具をつかって赤ちゃんを引っ張り出すこと。こっちは、プッシュしつづけ、ふらふら状態で、「もう、それでも何でも良いですから出してくれ・・・。」と言いたい状態になっている状態なので、判断を助産婦のベラに任せる。


制限時間を過ぎても出てこないけど、赤ちゃんの心拍数はよい状態なので、プッシュを続けることに。


それでもでないので、ドクターは呼んだものの、ほかの人の出産に立ち会っているらしく、ちょっと待ってて・・・といわれる。

ベラ、「待ってる間に、カットをいれよう。これで出てくるかもだし。」


・・・。

ついに、カットされることになりました・・・。


産前教室での説明で、アシストの場合大体カットを入れることが多いとのことだったので、もうどっちにしろ切られちゃうのだったら、仕方がない・・・。とあきらめ、されるがまま、カット。

麻酔はすでにきいているので、特に痛みはなかった。


ドクターが来るまで、とにかくプッシュし続けてということで、そのまま必死にとにかくプッシュ!!

そしたら、何プッシュかのあと、ポコッっと赤ちゃんの頭が出ました!!!


「Good!!!!He is here! One more push!」

というわけで、もうわけもわからず必死でプッシュ。


そしたら、ようやく、ニュルッと赤ちゃんの体が出た!と思ったら、ベラがすぐに私のお腹の上へ赤ちゃんを乗っけてくれました。


呼吸も整わないまま、生まれたてのカイ君を抱っこした時の高揚感と感動はなんともいえないものが。

生まれたてのカイ君は、胎児独特の白っぽいオイルがあちこちについていて、もちろんちょっと血だらけで、でもちゃんと暖かく、そしてとってもとっても小さかった。


ようやく会えた。


朝から始めた分娩で、24日の17:58でした。


こんな幸せなときだけど、すぐに気がついたことが・・・。

おぎゃーって泣いてない。


「ぐふぇ」ってかんじのゆるい呼吸を聞いたので、それほどでもないけど、多少パニック。


「泣いてない。赤ちゃん泣いてないよ。」ってベラと、このときすでにやってきたドクターに伝えると、早速ドクターがカイ君を抱いて、検査台の上へ。

のどに何かが詰まってないかみたり、体を刺激するためタオルでマッサージするけど、カイ君は泣かない。

呼吸器をかざして、呼吸回復のマッサージとかをされて、しばらくしてようやく、また「ふぇー。」とゆるい呼吸が聞こえ、そのあと、ようやく「ぜーぜー」息をし始めてくれました。


この間、私もだんなさんも不安で、不安で、じっと様子を見守っていたのですが、私はこの間に胎盤を引っ張りだされておりました・・・。


そして気がついたのですが、ブログにも書いたようさいたい血バンクへの提供を希望していたのですが、助産婦ベラ、お医者さんを呼んだりで忙しく、すっかりさいたい血の担当者へ連絡を忘れた。なので、提供はできませんでした。

ベラ、一人で大変だったから、仕方がないね・・・。


胎盤が出ると、複数のお医者さんがカイ君の下へ駆け、呼吸の回復を行う中、私は今度は、カットを縫合。

これは、ちくちくして多少痛かった・・・。


そのときはどうでもよかったのですが、お産が始まった頃は部屋に助産婦さん一人のみで、部屋にもほかの人が勝手に入ってくることはないよと説明され、私のDignityはある程度保たれていたのですが、ママになった頃にはベットの上で足を大きく広げた状態で、複数のお医者さんがその前を通過していく状態・・・。「Dignty out of window....」 その通りです。


ぜーぜー息をし始めたカイ君は、観察のため、呼吸と心電図のモニターをつけられ、保育器へ。

ぜーぜーでも息をちゃんとしはじめてくれて、本当にほっとしました。

カイ君の観察中に、私は体をぬれタオルできれいに洗ってもらい、着替え、新しいベットへ移動しました。

しばらくして、カイ君の呼吸も整ったので、3人で産後のお部屋へ移動になりました。


カイ君との初対面は、こうしたバタバタしたものでした。

でも、あの、生まれたてのカイ君をお腹に抱いた時のことはきっと一生忘れることはないでしょう。


(続きます。)