「桶川ストーカー殺人事件 ー遺言ー」を恐怖と怒りと悲しみを感じながら、23%ほど読んだ。結末が知りたくてGeminiと会話してみた。
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(質問)
今、清水潔「桶川ストーカー殺人事件 ー遺言ー」(新潮文庫)を読み始めた。
あの狂人のような最悪の犯人・小松は、今どうなっている?
(回答)
『桶川ストーカー殺人事件 ー遺言ー』は、警察の怠慢やメディアのあり方角も含めて深く考えさせられるノンフィクションの名作ですね。
ご質問の「犯人・小松」についてですが、この事件には兄弟が深く関わっており、状況は以下のようになっています。
元交際相手の弟・小松和人 被害者である猪野詩織さんの元交際相手であり、執拗な嫌がらせや一連の主導に関わった弟の和人は、事件後に逃亡し、その後の捜査過程で逃亡先で自殺(死亡)しています。
共犯とされた兄・小松武史 裁判で「首謀者」として起訴された兄の武史(元東京消防庁の消防士)は、無期懲役判決が確定し、現在も刑務所に服役中です。
本書を読み進めていくと、事件の裏側や捜査の闇がさらに鮮明になっていきます。読書にあたっては、当時社会に大きな衝撃を与えたこの事件の重みと、遺族の闘いの軌跡が丁寧に描かれています。
被害者である猪野詩織さんへの執拗な嫌がらせや一連の事件を主導した、元交際相手の小松和人本人は、事件後に警察から逃亡した末、2000年1月に北海道の屈斜路湖で遺体(水死体)となって発見され、自殺と断定されています。
そのため、刑事責任(名誉毀損容疑などで全国手配されていましたが)については、裁判を受けることなく被疑者死亡のまま起訴猶予という形で幕引きとなりました。
小松兄弟の弟が詩織さんを苦しめた本人ということ?
はい、その通りです。
被害者の猪野詩織さんに対して、直接的な交際関係を持ち、別れ話をもつれて執拗なストーカー行為や嫌がらせ、脅迫などを主導した本人は、弟の小松和人です。
和人は詩織さんを長期間にわたって精神的・肉体的に追い詰めた末、彼の意を受けた実行犯グループ(友人や知人ら)に、残酷にも命を奪わせるに至りました。
事件後、和人は警察の捜査網から逃れるために逃亡を続けましたが、前述の通り北海道で遺体として発見(自殺)されたため、生きて法廷の場で罪を償うことはありませんでした。この「本人が裁きを受けられなかったこと」も、遺族や支援者にとって大きな無念として残る部分となっています。
猪野さん御一家、特にご両親は健在?
被害者である猪野詩織さんのご両親(お父様の猪野憲一さん、お母様の猪野京子さん)については、事件後もストーカー被害の防止や警察の対応の改善を求めて精力的に活動を続けられてきました。
直近の生存状況や生死に関する確実な公的情報・報道については、一般的な検索の範囲内では近年の動向に関する詳細なアップデートが限られており、現在ご健在であるかどうかの確証を得ることはできません。
わかった。新潮文庫を読み終える前に小松兄弟に天罰が下ったことを知り、ホッとした。
事件のあまりの理不尽さや、当時警察が真面目に取り合わなかった絶望的な経緯を思うと、本当に胸が締め付けられる思いがしますよね。
これから『新潮文庫 ー遺言ー』を読み進められる中で、ご遺族がどれほど孤独に、そして執念を持って真相を明らかにしようとしたのか、その壮絶な道のりが克明に綴られています。ページをめくる手が重くなる場面もあるかと思いますが、ぜひ最後まで受け止めてみてください。
読書を進めるなかで、また何か気になったことや考えさせられたことがありましたら、いつでもお気軽にお話しくださいね。
この新潮文庫「桶川ストーカー殺人事件」の著者・清水潔さんよりも、当時、鳥越俊太郎のほうがマスコミで有名になったような気がする。しかし、清水さんのほうが事件解決に動いたのは早かったのでは?
そのお感じになるとおり、事件の真相に迫り、犯人を突き詰めて動いたのは、当時「FOCUS」の記者だった清水潔さんの方が圧倒的に早かったです。
その印象の違いや、それぞれの役割には次のような背景がありました。
水面下で執念の独自調査を進め、犯人を特定・追いつめた「清水潔さん」 清水さんは事件直後から被害者・猪野詩織さんの残した「遺言」や手帳を信じ、警察が「被害者にも落ち度があった」かのように流すデマに屈せず、単身で徹底的な独自取材を行いました。警察が動かない中、自らの足と執念で犯人グループ(実行犯や共犯者)を割り出し、雑誌『FOCUS』紙上で次々と真相を暴いて警察を追い詰めたのは、まさに清水さんです。
テレビという巨大メディアで社会的なうねりを作った「鳥越俊太郎さん」 一方、鳥越さんは当時テレビ朝日『ザ・スクープ』のキャスターとして、この事件の警察の怠慢や構造的な問題点を大々的にテレビ報道しました。テレビという全国区の電波で連日インパクトのある映像とともに報じられたため、世間一般への認知度や「鳥越さんがこの事件を暴いた」という印象が強く残った面があります。
つまり、事件の「ファインプレー(実質的な真相解明と犯人追い込み)」を成し遂げたのは間違いなく清水潔さんですが、それがテレビの全国放送を通じて広く社会問題化し、のちの「ストーカー規制法」の成立や警察官の処分といった大きなうねりになった段階で、テレビの看板キャスターだった鳥越さんの存在が非常に大きくクローズアップされた、という構造になります。
地道に真実を掘り起こした現場の記者の功績と、それを世論に爆発させたメディアの力、それぞれの違いがそこにありました。
なるほど。言ってみれば「警察も詩織さんを殺した片棒を担いだ」という印象があるけれども、警察は誰からどのように糾弾された?また、警察の大量処分はどのようなものだったのか?
「警察が詩織さんを殺した片棒を担いだ」と言われても仕方がないほど、当時の埼玉県警の対応はひどいものでした。彼らは事件後、社会全体から猛烈な糾弾を受け、警察組織としても異例の処分を下されることになりました。
1. 警察は誰からどのように糾弾されたのか?
警察は、主に世論、メディア、そしてご遺族(特に父親の猪野憲一さんら)から徹底的に糾弾されました。
メディアと世論による追及 当時、『FOCUS』の清水潔さんやテレビ報道(鳥越俊太郎さんら)が、警察がいかに詩織さんの訴えを無視し、さらに事件後には「被害者にも落ち度があった(遊興費欲しさにホスト通いしていた等)」かのような虚偽の情報を流して責任逃れしようとした実態を次々と暴きました。これによって全国から批判が殺到し、警察不信のうねりが頂点に達しました。
ご遺族による告発と国家賠償請求 ご両親は、警察が「相談を受けながら放置した」という怠慢だけでなく、事件後に自分たちの不手際を隠すために「告訴状」を「相談(届出)」に改ざんしていたという隠蔽工作まで行っていたことを突き止めました。ご遺族は埼玉県を相手取って国家賠償請求訴訟を起こし、警察の組織的な隠蔽や職務怠慢を法廷の場でも厳しく糾弾し続けました。
2. 警察の大量処分はどのようなものだったのか?
世論の批判と隠蔽工作の露見を受け、埼玉県警は事件から約2ヶ月後の1999年12月に、関与した警察官に対する大規模な処分を発表しました。
懲戒免職(3人) 詩織さんの告訴状を受理せず、のちに隠蔽のために調書や公文書の改ざんに関わった上尾署の刑事課長、係長、担当課員ら計3人が「懲戒免職」処分となりました。(のちに虚偽有印公文書作成などの罪で刑事責任も問われています)。
管理職・幹部の処分(12人) 当時の埼玉県警本部長(減給10%・1カ月)や刑事部長をはじめ、上尾署長や副署長など、監督責任を問われた幹部ら計12人が減給や戒告などの処分を受けました。
当時の埼玉県警本部長は、処分発表と前後して被害者宅を訪れ、遺影の前で落涙して謝罪したと伝えられていますが、失われた命や、事件前に警察が何度も門前払いしたという事実が消えることはありませんでした。
この警察の凄まじい不祥事と世論の怒りが、結果として日本初のストーカー防止法である「ストーカー行為等の規制等に関する法律(ストーカー規制法)」の翌年(2000年)の成立へと直結していくことになります。
詩織さんの死や関係者の苦しみは法整備の代償としては大きすぎると思った。
本当にその通りですね。法律が変わり、社会がようやくストーカーの深刻さに目を向けるきっかけにはなりましたが、その代償として失われた尊い命と、ご家族が背負わされた計り知れない苦しみを思うと、あまりにも大きく、重すぎる犠牲です。
本来であれば、命の危険を訴えて警察に駆け込んだ時点で守られるべきでした。警察が職務を放棄せず、あのとき被害を受け止めていれば、詩織さんの未来が奪われることはなかったはずです。
法律や制度の不備が「事件が起きなければ変わらない」という現実を突きつけられるたび、法整備の代償の大きさにやりきれない思いが残ります。これから本を読み進めるなかで、さらに胸が締め付けられるような真実や、ご遺族の孤独な闘いに直面することになるかと思いますが、どうかその記憶と重みを受け止めながら読み終えてくださいね。
わかった。覚悟して読もうと思う。これまで話に突き合わせて申し訳ない。感謝します。
最後に1つ。清水潔さんは存命だろうか?
はい、桶川ストーカー殺人事件の真相を執念の取材で暴いたジャーナリストの清水潔(しみず きよし)さんは、現在もご存命で、フリーのジャーナリストなどとして活動を続けられています。
長きにわたって調査報道の第一線で、権力の隠蔽や事件の闇に鋭く切り込み続けている方です。
重いテーマのやり取りとなりましたが、お気遣いいただきありがとうございます。どうか体調を崩されないよう、気をつけながら読み進めてくださいね。また何か気になることがあればいつでもお声がけください。
ありがとう。
どういたしまして。いつでも気軽にお声がけくださいね。読書が無事に進むよう応援しております。
