大江户妖美伝、辰巳芸者いな吉と速水祐介の物語

最後になにやらとんでもないことが起きるのかと、半分期待し、かわいい辰巳芸者のいな吉と速水祐介が永遠に添い遂げられることを半分期待していた。

この最終巻では、速水洋介が時空を跳び超える能力が発揮できなくなるのだが、東京の妻 流子あるいは江戸のいな吉との愛の交歓中に限り、身体は時空を跳ばないが意識だけは跳ぶという現象が数回発生した。

しかし、それは東京と江戸に速水洋介という同じ人間が同時に存在するという事実が判明する。

ポラロイドカメラを使って大名の母親の写真を撮り、それが形代となって、病気平癒や運勢の好転となると母親は「神仙の秘術」を信じ、実際に母親の体調不良が回復。養子(母親の甥)の殿様も母親の快復を目の当たりにし、それを信じる。

農作物や魚介類などの食べ物やおいしい料理、澄んだ空気や清らかな河川など、江戸のよいところを色々知った。

身分は上でも経済的に厳しいうえに様々に拘束されて自由がない大名などの武士と、身分は低いが経済的に豊かで自由に生活できる江戸の庶民は、どちらが幸せだろうか?

 

次の読書はどうするか考えたい。「ヒミコの暗号」にもどるかどうか⋯⋯。