つい先日も佐藤愛子さん(以下敬称略)の「冥途のお客」を読了したところだから、しばらくは佐藤愛子の本を読むのはお休みとしようと思っていたのだが、偶然に本書を見つけてしまった。令和元年、佐藤愛子96歳の時のエッセイだ。

ブラックフライデーという特売の期間中で、本当にタダのような価格になっていて、Kindle本はさらに安くなっていた。

これまで「血脈」(中巻の途中まで読了)など数冊、佐藤愛子の長年にわたり苦しまされた心霊現象にまつわる本は読んできたが、本書もそれらに類する本だが、商品説明には「いまだ科学では計れない霊体験をあるがままに綴ったエッセイ」とある。

これは読まずにいられないと思った。

アマゾンの商品説明を引く。

佐藤愛子「こんなふうに死にたい」の書影

こんなふうに死にたい(新潮文庫) Kindle版
令和元年96歳。
発売時、「生き方本」としてベストセラーになった作品。

北海道の別荘で聞いた、屋根の上の不思議な足音――。それは霊から私への最初のメッセージだった。以来、頻繁に届けられるメッセージ、死者が投げかける合図の意味を探り、私は死後の世界や祖父のこと、やがて訪れる自らの死へと思いを深めていく。
こんなふうに死にたいと考えることは、より素晴らしい生を望むこと。いまだ科学では計れない霊体験をあるがままに綴ったエッセイ。

目次
父の死から学んだこと
屋根の上の不思議な足音
佐藤家の過激な血脈
さまよう霊たちからのメッセージ
大いなるものの意志
前世の我が故郷・ウラカワ
死後の世界を考える
煩悩の頭剃りかね昼寝する
アイデンティティの深化/河合隼雄
霊を受け入れる柔和質直な心/美輪明宏
※電子書籍版には解説は収録しておりません。

著者の言葉
我々は長命を与えられた。それでいてなかなか枯れない。死は悪であるかのように拒否されている。近づく死を近代科学は総力を挙げて押し返す。その力に頼り、縋(すが)ることによって我々は死と対峙することを回避し、引き延ばす。
「人間にいうものは、どんな状態に陥っても生きつづけたいと思うものだ」
と医師は信じている。そしていう。
「人はどこまでも生きようという意欲を持たなければいけません」
しかしそれでも尚(なお)、死はやはり、やってくるのである。(「死後の世界を考える」)

佐藤愛子
1923(大正12)年、大阪市生れ。甲南高等女学校卒。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローを兄に持つ。1950(昭和25)年「文藝首都」同人となり本格的に創作活動を始める。1969(昭和44)年『戦いすんで日が暮れて』で直木賞、1979(昭和54)年『幸福の絵』で女流文学賞、2000(平成12)年『血脈』の完成により菊池寛賞、2015(平成27)年『晩鐘』で紫式部文学賞を受賞。ユーモラスなエッセイにもファンが多く2016(平成28)年『九十歳。何がめでたい』が大ベストセラーとなった。2017(平成29)年、旭日小綬章を受章。