この辞典の、「う」から始まる言葉を俯瞰したところ、今回の言葉だけが唯一知らない言葉だったので、ブログに書くことにした。

うゆうにきす【烏有に帰す】

すっかりなくなる。特に火災などですべてがなくなることをいう。ウは「有」の呉音。「烏有」とは「烏(いずくん)ぞ有らんや」と反語形で訓じられ、なにもない、皆無であるという意を表す。「帰す」とは帰着する意である。「烏有」の例は「件(くだん)の秘録、〈略〉応仁の火に係りて、忽(たちまち)烏有となれる」(読本・椿説弓張月・残・六八)などがある。

 

椿説弓張月といえば、先般読了した曲亭(滝沢)馬琴の作で、作画は葛飾北斎であり、1807〜11年にかけて刊行された、居間でも読者がいるロングセラーだ。

不思議な縁を感じる。