2016年2月15日と2月16日のリブログ。当時私は今より体重が30kgほど多く、病気前で、まだ身体が動き、小学生や中高生を塾で教えていた。2日間で書いたことを十数名の生徒たちに伝えてきた覚えがある。
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勉強は頭脳に「滲み込ませる」ようにするとよい。(2016.2.15)
今朝のモーニングショーで、糖質制限ダイエットの提唱者が急死したことを知った。何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」のとおりの出来事だと思った。実は、糖質制限関連の書籍広告を新聞で頻繁に目にするにつけ、頭脳をすっきりさせるために「これはひとつ、素人学者も実行してみるかな!」と考えていた矢先のニュース報道だったので、「実行してみるかな」の「!」マークが一気に「?」から「×」マークに変わった。そして、叔母から貰ったメリーチョコレート製の板チョコをバリバリムシャムシャと頬張りながらこのブログを書いている。
閑話休題
ここ数日、腹に溜まった脂質が燃焼するように、知力の澱みを燃焼させる方法はないものか、学力の蓄えのない現在の生徒たちの現状を打破する勉強法はないものか、などと考えているうちに、結局、自分が高校生・大学生の頃の勉強法に思い至るのである。
こんな堂々巡りを何度も頭の中で繰り返している。
◎ 鉱物のように固まって、役に立たない知識を詰め込んでも、頭脳は悲鳴を上げるだけである。試験前の棒暗記でさえ、このような詰め込みは役に立たない。
◎ 応用の利く知識として勉強が役立つためには、上記のように鉱物を脳に詰め込む勉強ではなく、知識を滋養の溢れる液体のように頭脳に浸み込ませるような勉強をすべきである。
◎ そのことによって、頭脳が活き活きと働き出し、「一を聞いて十を知る」ような「陶冶する勉強」が成立する。
公立高校入試が実施された先週以来、こんなことを考えている毎日である。
手前味噌であるとは重々承知しているが、学生時代の自分や学級担任時代の自分が実践していたことを、現在の数人の生徒たちに注ぎ込む(そう、詰め込ませるのではない)ような指導を目指せばよいのだという思いが強くなった。
勉強には糖質制限ダイエットは不要である、のだ。
知識を液体のように頭脳に滲み込ませる勉強法 ─ 英単語・英熟語の場合 ─
(2016.2.16)
快晴だが気温は低いです。メジロの訪問が3日ぶりに復活しました。本日でこの冬32日目の来訪となりました。
閑話休題
以前ブログで紹介したことのある本を含みますが、今回と次回のブログでは「棒暗記ではなく、まるで滋養のある液体を脳に注ぎ、滲しみ込ませ、使える知識として吸収・獲得する勉強法」の例として、私が高校生のときに実践した英単語・英熟語の覚え方を紹介したいと思います。
(上の写真は2007(平成19)年購入の第38刷)
以下は、私が高校3年の4月から大学受験直前の2月まで『試験に出る英単語』を1冊まるごと覚えた実話です。
英単語を覚えるための勉強法を次のように考え、毎日、実行した。
◎ 受験科目は5教科8科目なので、英単語暗記だけに時間を使うことができない。
◎ 英単語暗記は1日30分に限定して集中的に学習する。
(英文解釈・和文英訳・英文法の勉強時間は別に設けた)
◎ 11か月かけて1冊を1回という暗記法では、最初の頃に暗記したページは、時間が経つにつれて忘れてしまうので、何回も繰り返す方法にした。
◎ 忘れることを気にしていたのでは不安になるので、忘れることを気にせず30分間集中する。
◎ 1ページ目から最後のページまでを1回読み通すために必要な時間(30分×日数)を計算すると、1週間で読み終えることが分かった。
◎ 1週間で読み終えるために、自然と「高速音読」になった。(黙読では眠くなる)
◎ “読む”ことで「目」、“声に出す”ことで「口」、“自分の音読を聞く”ことで「耳」、単語を“読みながら書く”ことで「手」という、身体全体を使うとよいと考えた。
(糸綴じではない簡易製本だったのでページがバラバラになり、同じ本を3回買い換えた)
この勉強法は、次のような効果があった。
◎ 目、口、耳、手という身体全体を使うと、「勉強したな」「集中したぞ」という達成感があった。
◎ 2か月過ぎた頃から、読みながら「次のページの内容」を予測できるようになってきた。
◎ 「書かなくても大丈夫」という手ごたえが出てきたので、3か月目から単語を書くのをやめて、音読だけにしたら、5日で1回読み終えた。
◎ 夏休み明けには、1ページが「まるごと見える」ような感覚が生まれて、「あのページの、何行目のあの単語の発音記号に、赤ボールペンで線を引いた」というような映像が出てくるようになった。
◎ 2学期以降、英語のテスト成績に成果が現れるようになっていた。
◎ 年末の頃には、ほぼ1冊、まるごと暗記したと、はっきりと自覚することができた。
昭和49年当時の版では、本文に最初に登場した単語は ambitious (野心・大志)でした。クラーク博士の名言の英文を覚えたのもこの時でした。
また、当時の版には、triumph (大勝利)という単語が本文の3ページ目にあり、この言葉が女性用下着メーカーの社名になっていることを知ったのは20年ほど経ってからでした。
2010年版の本文に登場する英単語は、1974年版とはずいぶん違っていましたが、ざっと目を通しても、ほとんど分かりました。もっとも、大学入学後もアメリカ教育行政学関連で卒業論文を書くなど、後年の獲得知識もあるので、当然と言えば当然です。
当時から、私が国語辞典を読むとき、言葉と意味だけでなく、用例や注釈もすべて丸ごと読む習慣があったのですが、その習慣があったから、上記の勉強が成り立ったのかもしれないと考えています。
