佐藤一斎 著  久須本文雄 全訳注 『言志四録』 解題より
「三 著者 (四) 著書」

(ブログ筆者注)
以下の著書は書籍では1行に4冊ずつ書かれていますが、ここでは1行1冊で表記しました。

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『大学一家私言』一巻
『古本大学旁釈補』一巻
『大学摘説』一巻
『周易欄外書』十巻
『中庸欄外書』一巻
『論語欄外書』二巻
『孟子欄外書』二巻
『小学欄外書』一巻
『近思録欄外書』三巻
『伝習録欄外書』三巻
『易学啓蒙』一巻
『易学図考』一巻
『愛日楼文詩剰篇』一巻
『孝経解意補義』一巻
『呉草盧定論』一巻
『禿毫聚葩』一巻
『白鹿洞掲示示問』一巻
『白鹿洞掲示訳』一巻
『言志四録』四巻
『愛日楼稿本』三十巻
『初学課業次第』一巻
『九卦広義』一巻
『済厫略記』一巻
『愛日楼文詩』四巻
『課業次第引用書目』一巻
『課業次第続録』一巻
『俗簡焚餘』二巻
『課蒙背誦』一巻
『哀敬篇』三巻
『磕子時器雑著』一巻
『追蘇遊録』一巻
『漫遊雑録』二巻
『孫子副詮』一巻
『呉子副詮』一巻
『弁道薙蕪』二巻

 列挙した一斎の著作は、およそ九十巻の浩瀚
こうかんなもので、その精力の絶倫なることが知られる。彼の著書は殆どみな写本にして、存命中に刊行されたのは、語録の『言志四録』と文集の『愛日楼文詩』といわれている。彼は四書・五経の中でも特に『周易』について造詣ぞうけいが深く、なお彼は能文家として知られ、その詩もまた巧みであった。
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 佐藤一斎の著書の中に「欄外書」と名の付くものが多くあった。以前のブログに書いたが、「欄外書」という言葉を調べたが、手持ちの辞書では意味がわからなかった。『日国二版』まで揃えたのに、である。
 ぼんくら頭で想像するに・・・
    ・余白に気づいたことを書き留めた書
    ・先哲の著作について、自分の考えや感想を書き留めた書
    ・いわゆる注釈書のこと
・・・「当たらずも遠からず」であろうか、それとも、完全なる「的外れ」であろうか。どなたか碩学の方がいらっしゃれば、ご教示願いたい。

 それにしても、佐藤一斎はすごい。仕事に就きながら、老齢に至るまで、生涯、自分の思い、考え、思想を書き溜めた書物をたくさん残したのだから。そのおかげで、今、市井に息をひそめて生きているぼんくら人間まで、学問の恩恵に与あずかることができるのだから。感謝!


《辞書を読む》 ※「大辞林 三版」
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だいがく 【大学】
中国,儒教の経典 (けいてん) の一。一巻。もと「礼記」の中の一編であるが,宋代に四書の一つとされて重視された。身を修めることから天下を治めることに至る治世の根本原則を述べる。

しゅう 語構成の区切り えき しう ─ [0] アクセント [1] アクセント 【周易】
中国,周代に行われたとされる占い法。三易の一。陰陽説に基づき,陽をG3BE1,陰をG3BE0で表し,その記号の組み合わせで八卦 (はつけ) を作り,さらに八通りに組み合わせて六十四卦としてそれぞれに名を与え,これによって宇宙万物の生成・発展・消長を説明しようとするもの。太古の聖人伏羲 (ふつき) が八卦を作り,周の文王が各卦に説明をつけ(卦辞),周公が解釈し(爻辞 (こうじ) ),孔子がその原理を明らかにした(十翼)といわれているが,実際には,戦国末から漢代中期にかけて集大成されたもの。後世,易経として五経に加えられた。今日,易といえば周易をさす。易。易経。

ちゅうよう 【中庸】
中国の哲学書。一巻。孔子の孫の子思の作と伝えられる。元来「礼記」の中の一編であるが,南宋の朱熹 (しゆき) が取り出して四書の一つに加え,「中庸章句」という注釈書を作った。天と人間を結ぶ深奥な原理を説いたものとして,特に宋以後重視された。

もうし まうし 【孟子】
(1) [人名] [人名] 前372~ 前289 中国,戦国時代の魯の思想家。名は軻 (か) ,字 (あざな) は子輿 (しよ) ・子車。孔子の思想を継承し祖述して (2) 参照先語義区分番号 を残す。諸国を遊説したがいれられず,故郷の鄒 (すう) (山東省)で門人の教育にあたった。仁や孝悌を重んずるとともに性善説に基づいた王道政治を説き,富国強兵は覇道であるとして反対した。後世,「孔孟」と並称される。       
(2) 〔 「もうじ」とも〕 中国,戦国時代中期の思想書。七編。 (1) 参照先語義区分番号 の言行をその弟子たちが編纂 (へんさん) したもの。民生の安定,徳教による感化を中心とする王道政治を主張し,また性善説に基づく道徳論・修養論を展開している。その文章は議論体の古文の模範とされる。四書の一で,儒教の必読書とされた。

しょうがく せうがく 【小学】
中国,宋代に作られた幼童用の入門書。六編。朱熹 (しゆき) の指示によって門人の劉子澄 (りゆうしちよう) が編述。1187年成立。日常生活の心得から,修身の格言,忠臣孝子の事跡などを集める。日本でも江戸時代に初学者の教科書として広く用いられた。小学書。

はくろくどう 語構成の区切り しょいん ─ しよゐん 【白鹿洞書院】
中国,江西省廬山 (ろざん) の麓にあった書院。九世紀初め,唐の李渤が創建,北宋初めには四大書院の一つに数えられ,南宋の朱熹 (しゆき) が学を講じたことでも著名。

か 語構成の区切り ぎょう くわげふ [1] アクセント 【課業】
(1) (学校などで)課された学科や業務。
(2) 一定時間に割り当てられた仕事量。ノルマ。

そんし 【孫子】
(1) [人名] [人名] 孫武 (そんぶ) の尊称。
(2) 中国の兵法書。1972年,山東省銀雀山の漢墓から,従来の「孫子」と孫臏 (そんびん) の「孫臏兵法」の竹簡が出土。二種あることが確認された。
(ア) 孫武著。一三編。従来から「孫子」とされてきた書で,「彼を知り己を知れば百戦殆 (あやう) からず」などの名文・名句で知られる。呉孫子。
(イ) 孫臏著。三〇編。斉孫子。孫臏兵法。
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つづく