2012年から今年までの3年間に、学年も様々な22人の生徒を教えてきました。(指導終了者を含みます)
 生徒の学習状況を分類してみました。

 ①劇的に学習意欲・成績が向上した者   3人
 ②意欲・成績が安定して継続している者 12人
 ③意欲・成績の上昇・下降が激しい者    2人
 ④自学ができずに成績が不調な者     2人
 ⑤特異な成績下降を示す者         3人

 私が問題提起したいのは「⑤特異な成績下降を示す者」です。

 「特異な成績下降」とは「過去にできていたことが現在できなくなっている状態」を意味します。
 具体的には

・小学4年生で英検4級合格していたのに、中学2年になって英単語の teacher すら書けなくなってしまった。

・ほぼ完璧にできていた1次方程式や連立方程式の計算や文章題の立式が、中学3年になって、まったくできなくなってしまった。

・中1まで、ほとんどの教科が成績優秀だったのに、中2の終わりには、すべての教科で赤点に近い点数を取ってしまった。

 3例とも、本人は悩み、保護者にも相談を持ちかけられました。

 3例に共通するのは、本人も原因がわからず、保護者も家庭生活に思い当たることはないと話していたことでした。私も原因はわかりませんでした。

 しかし、これら3例の生徒たちは《「実感を伴う理解」をしてこなかった》に違いないと思い当たりました。

 表層雪崩のように、勉強したことが頭の中から流れ出てしまったのではないかと思いました。この現象は、「学力低下」という言葉では語り切れないので、「学力失速」と呼ぶことにしました。

 なんとなく分かったつもり、勉強したつもり・・・が「つもりつもっ」て学力失速を招いたと推察しています。
 やはり「実感を伴う理解」は勉強に不可欠です。