先日来、テレビ東京系『開運!なんでも鑑定団』の決まり文句「鑑定やいかに!?」の「や」について考えていました。そして、今日、「“鑑定やいかに!?”の“や”」と題して、自分なりに考えたことをブログに書きました。
 うれしいことに、このブログに対して、いつも辞書や古文などのご指導をいただいている、ブログ『「無理題」に遊ぶ』の著者めたさんからコメントの形でご指導をいただきました。それも2回に分けて。
 こんなにありがたいことはありません。
 以下に、めたさんからご指導をいただいたコメントの内容を転記し、そのあとに、古語辞典の引用を書きます。

めたさんのコメント①
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いつもコメント有り難うございます。
「鑑定やいかに」の件、どなたかがコメントなさると思い、それを待っていたのですが、このブログを読んで、一言書いておきます。
 学研の指摘する「や」は、例えば、「わたしゃ」と言うように、表記として小さく書く「や」であって、「鑑定や」の「や」とは異なると考えます。
「鑑 定やいかに」の「や」は文語文法では、「鑑定やいかならむ」となる、疑問の係助詞で、その結び部分が省略された、「近代文語」ではないでしょうか。「いか に」については、副詞、あるいは形容動詞と説はありましょうが、どちらにしても、この「や」は、疑問の係助詞と私は考えています。以上です。
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めたさんのコメント②
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 「近代文語」などとおおげさに言いましたが、鷗外の初期のもの、樋口一葉など、他では、短詩型文学、校歌、寮歌などの文語体で書かれたものを総称する用語です。これらの文語体は、一応文語文法に則って書かれているので、「古語辞典」を使う必要があります。
 私は、机上には大修館版『古語林』を置いていますが、「全訳古語」と称するものが多く市販されています。私の知る限り、国語辞典ほどの違いはないので、どれでもかまわないと思います。
なお、文語文法については、古語辞典の付録ぐらいで間に合うものと考えます。
 以上、またわからなかったら聞いて下さい。
取り急いでの返事で申し訳ございません。
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 本当にありがたいことです。

 仕事から帰宅したあと、さっそく手元の『全訳読解古語辞典 三版』(三省堂)の「や」(疑問の係助詞)の項を読みました。一昨日、読んでもわからずに通り過ぎてしまった項でした。
 以下の引用の中で、太字と赤刷りは原文どおり。アンダーラインは、このブログの著者が加筆しました。
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「や」
[一]〔係助〕①・・・省略・・・
②(文末に用いられ、かつ用語の終止形に付いて)(ア)疑問の意を表す。・・・か。 ・・・だろうか。[例]「名にしおはばいざ言(コト)問はむ都鳥我が思ふ人はありやなしやと」(伊勢・九)
[訳]都という名をもっているのなら、(当然都の事情には通じていようもの)さあお尋ねしよう、都鳥よ。私が恋い慕っているあの人は、無事でいるのかいないのかと。
(イ)反語の意を表す。・・・省略・・・
《参考》この用法では、中世以降になると連体形に付く「や」もあらわれはじめる。
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 一昨日、読んだものの通り過ぎてしまった理由にもなりますが、冒頭の「文末に用いられ、かつ用語の終止形に付いて」という部分を読んで、「あれ?“鑑定や”は文末ではないし、おかしいなぁ?」と思いました。
 そして、なぜだろう?と思いながら、(イ)の「反語の係助詞」の説明を読み進めたあと、《参考》を読んで納得しました。
 「鑑定や」の「や」は、中世以降の連体形に付く「や」だったのだと。
 それとも
 「鑑定やいかに」の「や」は文語文法では、「鑑定やいかならむ」となる、疑問の係助詞なので、「や」だけ切り離して考えることはできず、「鑑定やいかならむ」の全体として考えなければいけなかったのでしょうか。

 名前のとおりの「素人学者」なので理解が遅くて恥ずかしいです。
 こんなことを考えながら、めたさんに感謝いたします。ありがとうございました。