いろいろ調べていくうちに、高校の国語教科書のうち「国語総合」が、現在の必修科目であることがわかった。
そこで、「国語総合」教科書の出版社ホームページを調べていくうちに、高校の国語教師ではない“素人”には選択判断が難しい現実があった。
例えば、D社は、次のように同一科目について複数の教科書を出版している。
(以下、アルファベットは区分けのためにブログ筆者が付けた)
A 新訂国語総合(2分冊)
B 国語総合(全1巻)
C 標準国語総合(全1巻)
D 新編国語総合(全1巻)
「高度な大学受験にも十分に対応できるのはどれか」という視点で、出版社ホームページを読むと、CとDは却下。AまたはBがふさわしいと考えた。2分冊のAは、評論・古文・漢文の教材数が若干多いが、教材数が若干多いだけでは、選択基準にはならないだろう。
そこで、AとBのキャッチフレーズを並べて考えた。キャッチフレーズには「この教科書は、こういう教科書ですよ」という出版社の編輯方針が表現されていると考えたからだ。
A 大学入試を視野に入れた確かな読解力を育む大充実型
B 大学入試を見据えた基礎から応用へ随一のバランス型
どうもわからない。
「大学入試を視野に入れた」と「大学入試を見据えた」はどう違うのか。
そこで「視野(に入れる)」と「見据える」を辞書で引いた。
--ここから
《視野(に入れる)》
大辞林三版
し や
[1] 【視野】
1 一点に視線を固定したままの状態で見ることのできる範囲。視界。 「全景を ─ におさめる」
2 望遠鏡・顕微鏡などで像の見える範囲。
3 思慮や判断の及ぶ範囲。識見。 「広い ─ から判断する」
4 起こりうる可能性として考慮すべき範囲。 「交渉再開も ─ に入れる」
大辞泉二版DVD
視野(しや)に入(い)・れる
物事を考えたり判断したりする際に、可能性や選択肢などの要素をさらに増やす。「来年の大会出場も-・れる」「男性だけでなく、女性の利用も-・れる」
国語大辞典新装版(Bookshelf2.0)
しや【視野】
1 一点を凝視した時に見える外界の範囲。また、視力のおよぶ範囲。視界。
2 顕微鏡、望遠鏡、写真機などのレンズで見ることのできる範囲。
3 (比喩的に用いて)思慮、観察、知識などの及ぶ範囲。「外国旅行をして視野を広げる」
明鏡二版大
し-や【視野】〔名〕①目を動かさないで見ることのできる範囲。②顕微鏡・望遠鏡・カメラなどで、レンズに写る範囲。③思慮・知識・判断などが及ぶ範囲。「-が狭い」
集英国3版
しや[シ]【視野】①〔医〕目を動かさないで見える範囲。視力の及ぶ範囲。viual field ②顕微鏡・望遠鏡などで、一目に見える範囲。「船が-に入る」③思考・見解・観察などの及ぶ範囲。「-が広い」「-の狭い人」
新明解七版
*しや[1]【視野】(一)一定の位置から(目を動かさないで)見える範囲。(二)〔望遠鏡・顕微鏡などで〕レンズに映って見える範囲。(三)物の考え方などの及ぶ範囲。「△全人類的(長期的・国際的)-に立つ/-を広げる/-が狭い」
《見据える》
大辞林三版
み す ・ える
─ すゑる [0] [3] 【見据える】
( 動 ア 下一 ) 文語形 ワ下二 みす ・ う
1 視線をそらさず相手を視線でしばるようにじっと見つめる。 「相手の顔をじっと ─ ・ える」 「ひたと ─ ・ える」
2 物事を直視して本質を見定める。 「現実を ─ ・ える」
大辞泉二版DVD
み-す・える【見据える】-すゑる
〔動ア下一〕[分]みす・う〔ワ下二〕
①じっと見つめる。「相手を-・える」
②本質・真相などを見定める。「現実を-・える」
国語大辞典新装版(Bookshelf2.0)
みすえる(‥すゑる)【見据える】
〔他ア下一(ワ下一)〕卆みす・う〔他ワ下二〕
1 見つめる。じっと見る。
2 見定める。見込む。*浄・重井筒‐上「不義せふ者と見すゑたら」
明鏡二版大
み-す・える【見据える】-スヱル〔他下一〕①じっと見つめる。「相手の目を-」②しっかり見とどける。見定める。「現実を-」[文]みす-う〔下二〕
集英国3版
みす-える[平][エ]-すゑる【見据える】〔他下一〕①じっと見つめる。「目を-」②見定める。「事の成り行きを-」[文]みす-う〔下二〕
新明解七版
み す・える[0][3]-スヱル(他下一)(一)目を動かさずにじっと見つめる。「相手を-」(二)分析的な目で、よく見る。「現実を-/将来まで-/行くえを-」
--ここまで
「大学入試を視野に入れた」教科書Aは、大辞泉二版の「物事を考えたり判断したりする際に、可能性や選択肢などの要素をさらに増やす。」が、「おおっ!これかぁ!」と、グッときた。
かたや「大学入試を見据えた」教科書Bは、新明解七版の「分析的な目で、よく見る。」が、「そうか、教科書Bは大学入試をよく分析して作られているのか!」と、思わされた。
結局は、わからない。
「旧帝国大学級の国立大学でも受験可能」とか「難関私立大学でも合格必至」とか「センター入試ならば楽々突破」とか、素人にもわかりやすい表現をしてくれると助かるのだが。
受験、受験と言うなかれ。学問は受験のためならず。・・・ということは重々わかっているのだが、大学受験をする高校生をサポートしたい私には、生徒の受験勉強を抜きにして教科書・参考書選びは非現実的なのだ。
そこで、「国語総合」教科書の出版社ホームページを調べていくうちに、高校の国語教師ではない“素人”には選択判断が難しい現実があった。
例えば、D社は、次のように同一科目について複数の教科書を出版している。
(以下、アルファベットは区分けのためにブログ筆者が付けた)
A 新訂国語総合(2分冊)
B 国語総合(全1巻)
C 標準国語総合(全1巻)
D 新編国語総合(全1巻)
「高度な大学受験にも十分に対応できるのはどれか」という視点で、出版社ホームページを読むと、CとDは却下。AまたはBがふさわしいと考えた。2分冊のAは、評論・古文・漢文の教材数が若干多いが、教材数が若干多いだけでは、選択基準にはならないだろう。
そこで、AとBのキャッチフレーズを並べて考えた。キャッチフレーズには「この教科書は、こういう教科書ですよ」という出版社の編輯方針が表現されていると考えたからだ。
A 大学入試を視野に入れた確かな読解力を育む大充実型
B 大学入試を見据えた基礎から応用へ随一のバランス型
どうもわからない。
「大学入試を視野に入れた」と「大学入試を見据えた」はどう違うのか。
そこで「視野(に入れる)」と「見据える」を辞書で引いた。
--ここから
《視野(に入れる)》
大辞林三版
し や
[1] 【視野】
1 一点に視線を固定したままの状態で見ることのできる範囲。視界。 「全景を ─ におさめる」
2 望遠鏡・顕微鏡などで像の見える範囲。
3 思慮や判断の及ぶ範囲。識見。 「広い ─ から判断する」
4 起こりうる可能性として考慮すべき範囲。 「交渉再開も ─ に入れる」
大辞泉二版DVD
視野(しや)に入(い)・れる
物事を考えたり判断したりする際に、可能性や選択肢などの要素をさらに増やす。「来年の大会出場も-・れる」「男性だけでなく、女性の利用も-・れる」
国語大辞典新装版(Bookshelf2.0)
しや【視野】
1 一点を凝視した時に見える外界の範囲。また、視力のおよぶ範囲。視界。
2 顕微鏡、望遠鏡、写真機などのレンズで見ることのできる範囲。
3 (比喩的に用いて)思慮、観察、知識などの及ぶ範囲。「外国旅行をして視野を広げる」
明鏡二版大
し-や【視野】〔名〕①目を動かさないで見ることのできる範囲。②顕微鏡・望遠鏡・カメラなどで、レンズに写る範囲。③思慮・知識・判断などが及ぶ範囲。「-が狭い」
集英国3版
しや[シ]【視野】①〔医〕目を動かさないで見える範囲。視力の及ぶ範囲。viual field ②顕微鏡・望遠鏡などで、一目に見える範囲。「船が-に入る」③思考・見解・観察などの及ぶ範囲。「-が広い」「-の狭い人」
新明解七版
*しや[1]【視野】(一)一定の位置から(目を動かさないで)見える範囲。(二)〔望遠鏡・顕微鏡などで〕レンズに映って見える範囲。(三)物の考え方などの及ぶ範囲。「△全人類的(長期的・国際的)-に立つ/-を広げる/-が狭い」
《見据える》
大辞林三版
み す ・ える
─ すゑる [0] [3] 【見据える】
( 動 ア 下一 ) 文語形 ワ下二 みす ・ う
1 視線をそらさず相手を視線でしばるようにじっと見つめる。 「相手の顔をじっと ─ ・ える」 「ひたと ─ ・ える」
2 物事を直視して本質を見定める。 「現実を ─ ・ える」
大辞泉二版DVD
み-す・える【見据える】-すゑる
〔動ア下一〕[分]みす・う〔ワ下二〕
①じっと見つめる。「相手を-・える」
②本質・真相などを見定める。「現実を-・える」
国語大辞典新装版(Bookshelf2.0)
みすえる(‥すゑる)【見据える】
〔他ア下一(ワ下一)〕卆みす・う〔他ワ下二〕
1 見つめる。じっと見る。
2 見定める。見込む。*浄・重井筒‐上「不義せふ者と見すゑたら」
明鏡二版大
み-す・える【見据える】-スヱル〔他下一〕①じっと見つめる。「相手の目を-」②しっかり見とどける。見定める。「現実を-」[文]みす-う〔下二〕
集英国3版
みす-える[平][エ]-すゑる【見据える】〔他下一〕①じっと見つめる。「目を-」②見定める。「事の成り行きを-」[文]みす-う〔下二〕
新明解七版
み す・える[0][3]-スヱル(他下一)(一)目を動かさずにじっと見つめる。「相手を-」(二)分析的な目で、よく見る。「現実を-/将来まで-/行くえを-」
--ここまで
「大学入試を視野に入れた」教科書Aは、大辞泉二版の「物事を考えたり判断したりする際に、可能性や選択肢などの要素をさらに増やす。」が、「おおっ!これかぁ!」と、グッときた。
かたや「大学入試を見据えた」教科書Bは、新明解七版の「分析的な目で、よく見る。」が、「そうか、教科書Bは大学入試をよく分析して作られているのか!」と、思わされた。
結局は、わからない。
「旧帝国大学級の国立大学でも受験可能」とか「難関私立大学でも合格必至」とか「センター入試ならば楽々突破」とか、素人にもわかりやすい表現をしてくれると助かるのだが。
受験、受験と言うなかれ。学問は受験のためならず。・・・ということは重々わかっているのだが、大学受験をする高校生をサポートしたい私には、生徒の受験勉強を抜きにして教科書・参考書選びは非現実的なのだ。