≪石巻報告10.5≫感じたこと編 -By 坂井えつ子- | walk9/韓国巡礼

≪石巻報告10.5≫感じたこと編 -By 坂井えつ子-

色んな想いがあって、言葉にするのが困難でしたが、
何とかまとまってきたかな。


震災後、テレビや週刊誌で見る被災地の様子は、現実とは思えない世界で、
現地に行くのが少し怖かったんです。

実際、ぺちゃんこになった車や、崩れた家、
一戸建ての2階部分が入り込んだガソリンスタンドなど
見ていてつらくなる風景もありました。

カメラを持って行きましたが、その様子をカメラに収める気にはなりませんでした。
それは報道の人がやってくれているし、また、私がやる必要もないと思います。

でも短期間だったけれど、行けて良かったし、今はキャンプ村に戻りたいと思う位です。そう思ったのは、たくさんの人に出会えたから。

石巻に暮らす方々は、私には想像も出来ないくらい、大変な想いをされているのに
きっと、恐怖とか怒りとか悲しさとか虚無感とかいろんな想いがあるだろうに、
それでも笑顔を見せてくれたし、強かに暮らしてらっしゃるんです。

震災後に感じたこと、あまりにもたくさんの想い、
抱えながら歩いていくのも辛いことだと思います。

人はそれでも生きていくものなんだと、
人の強さというものを、皆さんの姿を見て知ることができました。

そして、キャンプ村に集まったボランティアメンバーにも会えてよかった。
皆、気持ちの良い人ばっかりで夜は皆で火を囲みながらずっと笑っていました。
リピーターも多くて、仕事の休みが取れると戻ってくるメンバーも多いようです。
キャンプ村が居心地のいい場所で、また皆に会いたいと思うから、帰ってくるひとが多いのでしょう。

 
もうひとつ。行って良かったと思ったことがあります。
それは、生きているって感じがすごいしたから。

キャンプ村には、パソコンも持って行かなかったし、
新聞もラジオも周りになかったので原発のこととか、
国や東電がどうしたこうしたなんて情報は入ってきません。

朝起きて、ご飯を食べ、活動して、帰ってきてご飯を食べ、
仲間たちと語らい、そして眠り、また朝がくる。

全てがシンプルで、充実していました。
ボランティア活動と生活が直結していました。

今は経済が発展し、会社勤めしてる人が多いけれど、
一昔前は、農家だとか、酒屋さんとか、八百屋さんとかそれぞれが役割を持って、
仕事と暮らしが直結していたんだろうと想像します。
9時出勤17時上がりなんて時間で割り切ってなかったでしょう。

本来の暮らしってこういうものなのかもしれない。
生きていくって本来もっとシンプルなことなんだと感じました。

東京にいると、新聞やネットでいろんな情報が入ってきて…。
頭で考えているところが多かったように思います。

確かに、放射能は今も拡散しているし、被ばくのことを考えると心配です。
私もいつかは子どもが欲しいし、出来るなら放射能など浴びたくないです。

一方で、早かれ遅かれ“どこにいようと、何をしようと
人間死ぬ時は死ぬし、それも含めて人生だ”とも思うのです。

5年後、10年後、自分の体にも放射能の影響で、何か症状が出てくるかもしれない。
でも、それより前に事故や病気や他の災害で死ぬかもしれない。
それなら、今を生きることの方が大切なのではないか。
今を生きていくのに情報はそんなに必要ないのかもしれない。

もちろん、子どもたちや妊婦さんは守るべきです。
手元にある情報で、自衛することも大切です。

ただ、目の前にやるべきことがたくさんあって、
素敵な仲間たちと一緒に過ごす時間が持てる。

キャンプ村での活動が自分の肌に合っているのでしょう。
6月、今度は少し長めに行きたいと思っています。

ON THE ROADの活動も6月末まで。
少しでも興味のある方、一度行ってみてはどうでしょう。
きっと、行って良かったと思うハズ。