それは、突然の出来事でした。
ある日、おし入れの片づけをしている時、
偶然にも見つけてしまったのです。
それは・・・
結婚して、今まで1度も見たこともない袋の奥底に、
ひっそりといました。
ぼくは、見てはいけないものを見てしまいました。
その日の夕方、妻が帰ってきました。
いつものように、笑いながら・・・。
「ただいま」
「おかえり」
「あのさ~!ちょっと聞いて!クラスの男子がね!
私に・・・・・え?」
妻の言葉は、急に小さくなりました。
そう、リビングの中央に置かれた、それを見てしまったからです。
「そ、それ!ウソ!?」
「なあ、説明してくれよ・・・これは、誰のなんだい?」
「それは、その、私の・・・だけど・・・」
いつになく歯切れの悪い妻。
いつもなら、帰宅から30分は続く大演説が、終わった時から分かっていたけれど。
「あの、隠してるつもりはなかったの。その、何か・・・」
「いいよ。問題は、そういうことじゃない」
「・・・・・・・・うん」
「私、もう、色々言わないから。主ぶーとか」
「ありがとう」
いつもなら、軽快なジャズのナンバーも、今は、ただの不協和音にしか聞こえない。
そして、妻がつぶやいた。
「もう、戻れないのかな?」
「そんなことないさ」
俺は、心からそう思った。
「私、努力するから!やせるから!」
「じゃあ、二人で腹筋をしよう!」
いつの間にか、曲は、次のナンバーに変わっていた。
「I was thin in old days」が二人を包んでいた。
ジーンズは、学生時代に、はいていたヤツらしいです。
でも、今くらいでいいと思ってます。
ランキング参加中です。
良ければ、クリックしてください。
