フラ・アンジェリコのやさしい光に包まれて | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

フラ・アンジェリコの

柔らかで優しい色の海に

ひたる夕べを過ごす。






日本の皆さま

おはようございます。



フィレンツェのストロッツィ宮



フラ・アンジェリコ(ベアート…アンジェリコ)の展示会に

家族全員で繰り出す。





ルネッサンス美術を

こよなく愛する主人は

この展示会に足を運ぶのは


なんと、三回目!



実は主人の美術ガイドファンは

世界中にいる。



語学教師でありダンテ講演家の主人は、

学校の生徒たちを連れて美術館でレクチャーする。



美術と文学、そして時代背景が重なり合うその語りは、

なぜか通りすがりの一般の人々まで惹きつけてしまう。





そんな美術愛が昂じる主人の説明を

今回は家族が独占することになる。



美術館にいる時間が長すぎて

退屈になり、

廊下へ出たりベンチに座ったりと

時間を持て余していた

子供たちが幼かった頃とは打って変わり、


主人の説明に聞きいり

そして質問する姿を見るにつけ


「ああ、成長したなぁ。」

と一人感動する。






フラ・アンジェリコは


ドメニコ派の修道士であり

画家でもあった。



フィレンツェの

サンマルコ広場にある

サンマルコ美術館に

多くの作品が所蔵されている。



受胎告知のフレスコ画は、

フィレンツェに来られた方は

必見である!


これはここに行かないと

見ることができない。




展示会に話を戻す。


そのサンマルコ美術館からも

いくつか貸し出されて展示されていた。


そしてルーブル美術館やアムステルダム国立美術館など

世界中から宝石のような作品が集まっていた。






美術館や展示会に足を運ぶ時

「この中から一つプレゼントされるとしたら、どれをもらって帰る?」


子供たちにこう言って、

その日の一枚を選ぶようになったのは

いつからだろうか?



こうすると

みな一生懸命、見ることに専念するし、

繰り返すうちに

自分の好き!という感覚が研ぎ澄まされてくる気がする。



今回の私の一枚は、こちら。





アムステルダム国立美術館所蔵「謙譲の聖母」


そして次女の一枚は、サンマルコ美術館所蔵の

「最後の審判」だった。



写真は撮っていないが、

真ん中に墓が描かれていて、その蓋が空いていて、

左側に天国に行く人々

右側に地獄に行く人々が

描かれている。




世界中の美術館や教会に

部分部分存在しているものが

一堂に集められ


こうであったであろうという形で

目の前に広がるのは

やはり圧巻である。



思いは時空を駆け巡る。



また、私は職業柄

額縁の装飾や、

絵画の下地に金が塗られ、

その上から彫りがほどこされている様子などを

感嘆の思いで見入ってしまう。







それぞれが絵画の前で

息を呑み、

優しい光に包まれ、

想像力の翼を羽ばたかせる。



駆け足でなく、

じっくりゆっくりと

鑑賞する時間は


自分の生を

実感する時間でもある。



今、ここに集中できる

絵画鑑賞の時間を

ありがたく味わう。



勉強漬けで忙しい毎日を過ごす長女にとっても

ゆったりとした時間であることを

願いつつ。





オルビタ パールピアス 925シルバー 西洋彫り




今日ご紹介した日常や制作の延長線上で、

生まれているのがVersiColoriのジュエリーです。


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