ティルブルフ織物博物館の充実度 | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

日本の皆様


おはようございます。


オランダ、長女とのハーグ一泊旅行の記事から、再びティルブルフでの出来事へと舞い戻る。


今回長女を訪ねていくにあたり、日本から持って戻って来た荷物を持参したのだが、

「テニスしたいから、入るようだったら、ラケットを持って来て欲しい。」

との要望があり、


スーツケースの中に長女のラケットも忍ばせた。


私の滞在期間中にテニスコートも予約してくれていて、靴だけは持参するようにということだった。


荷物は増えるが、一応スポーツウェアもパッキングした。


さて、このテニスコートを予約してくれていた日は、朝から雨模様だった。


オランダの天候は一日のうちに何度もころころと変わるので、降り続きさえしなければ、プレイできる可能性はあるということで、最終決定までに、私はこの日も、ティルブルフ観光を試みる。


滞在先のAIR Bのシニョーラが、ティルブルフで一番おすすめと教えてくれた場所は、

織物博物館



最初に観光する場所をチェックしていたときに真っ先に出て来た場所だから、ここでは有名なのであろう。


週末に予約をして行くと、自分のデザインした靴下も作ることができるらしく、職人気質がむくむくと湧き上がるが、残念ながら私が訪れることができるのはウィークデーのみ。


天気予報は雨ではあったが、雨具もきっちり持参していざ、出発。


滞在場所から自転車で15分から20分。

小雨だったのが、途中から本降りになって来た。


雨宿りしたくても、できそうな場所が見つからず、黙々と走る。


Googleマップの指示を聞きながら進むが、基本かなりの方向音痴なので、途中で不安になって幾度も携帯電話をチェックする。


何度か間違った方向へ行っていたようで美術館に到着したのは予定時刻の倍くらいかかった。


言わずもがな、結構濡れた。


クロークにレインコートやコート、その他の荷物も預け、濡れた衣服から解放され、身軽になって見学する。


1階には、織物の歴史が説明されていて、織り機もいくつも並んでいた。



デモンストレーションでピストル式の機械を使って、タペストリーに糸で色を乗せていく。




フィレンツェで知り合ったオランダ人アーティストがこのような毛糸を使った絵を制作しているので、


「こんなふうに作っていくのだなぁ」


と興味深く見学する。


奥には実際のラボスペースもあり、最新の機器がコンピューター管理されて、美しい幾何学模様の布地を編み出していた。

こちらのスペースでの機械生産の様子は、秘密情報なのか撮影禁止だった。


美術館見学者がうろつく中、老若男女が普通に仕事をしていたのを不思議に思っていたが、ここは研究施設として実際にデザイナーや学生が活用しているということである。


アーティストたちの作品展示は、一階スペースからスタート。












一階のエキシビションは特別展のようで、


上階が常設展示室。






上階の展示の中で、私が感覚的に惹かれたのは下の作品たち。



↑宇宙的な空間に原始的にも見える生物(物体)が織り込まれていて幻想的な雰囲気を醸し出す。







↑こちらはシンプルな意匠だが、糸の柔らかさと隙間の余白に光が入ると、表情がどんどん変わるだろう。





作品や制作工程についてのアーティストたちの説明ビデオなどもあり、充実している。



図書館、そして一階には可愛らしいカフェもあり、一日中ここで寛ぎながら、テキスタイルの勉強もできそうである。



そしてこちらのミュージアムショップも、素敵なもので溢れかえっていた。

キッチン用の布巾からマフラー、帽子、そして布や糸でできたジュエリーなど、素敵なものが満載で、

思わず、散財しかけたが、


再考する。



この後にハーグ旅行が控えていたので、きっと他のミュージアムショップで買いたいものが出て来たときに、

「もう買いすぎているから我慢しよう。」

となるのは、残念だ。


ティルブルフには、また長女に会いに戻ってくるはずなので、次回のお楽しみにすれば良い。


そう言い聞かせて財布の紐を締める。



この日は、結局一日中、雨が降ったり止んだりで、結局テニスはできなかった。


私は雨に濡れて、少々冷えたので、夕方はAIR Bの一室でごろごろして過ごし、その晩長女がこちらに寄ってくれて二人で、

ハーグ旅行について話し合いながら、

長女が持って来たパスタを食べた。


この滞在期間中、長女が住むシェアハウスに行って、私が料理することもあったが、

この日は甘えて長女お手製パスタをいただいた。


母親らしいことをするつもりで行ったのに、アフガニスタン料理をご馳走になったり、パスタを作って来てくれたり

と、

どちらが親か子供か分からなくなっている。


申し訳ないと思うこともできるが、


よくもこれほど、素晴らしく育ってくれたなぁ

とありがたく思うこともできる。


前者に転びそうになる心、ぐっとこらえて、後者を選び、感謝しながら朗らかに長女との時間を過ごす。


この後、長女は深夜12時まで開いている大学の図書館へと戻って行った。


無理をしないで、もっと遊んでリラックスして欲しいとも思うのだが、

今のところ、長女のリラックスの時間は、

試験後に友人たちと集ってお祝いがてら美味しいものを食べたり、少しだけお酒を飲んだりするぐらいらしい。


私が持って行ったラケットが、ストレス発散に役立つと良いなぁ。



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今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



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