フラ アンジェリコの受胎告知から力をもらう | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

久しぶりに美術館へ足を運ぶ。


フィレンツェの美術館の中で一番好きな場所が、このサンマルコ美術館。




ジュエリー学校の学生の頃はこの気持ちの良い回廊で、ぼんやりと長い時間過ごすことも多かった。


友人とゆっくりと回廊の一部屋一部屋を見てまわる。





フラアンジェリコの作品をまるで絵の中に入り込むように、丁寧に見る。



いつ見ても、磔刑図の犯罪者の悲痛な顔はイエスの静謐さとのコントラストを醸している。


そして一番会いたかった絵が、この美術館で最も有名なこちら。




フラ アンジェリコの受胎告知。


天使ガブリエルの羽が、反射光を浴びてキラキラと輝いていた。

このマリア様の表情が、なんともいえず優しくて、見ているうちに心の澱がとけて行く。


小さな悩みも吸い込まれて、穏やかな気持ちが私を包み込む。


「やっぱり来て良かった。」

友人を誘って赴いたのだが、いつでも行けると先に伸ばしていた。


実際に目にして、先送りしていた自分の馬鹿さ加減に気がつく。


コロナで機動力が落ちているとはいえ、芸術品が与えてくれる癒しの力をすっかりと忘れていた。


いくらリモートで絵画が鑑賞できても、

その絵のパワーを身体で感じることは、


やはりその場に赴き自分の目で見て、体感するものとは雲泥の差があることを


当たり前であるが、再確認した。


家で楽して何でもしようと思っても、残念ながらその経験の質は、埋めようがないほどの落差がある。


コロナ禍のもと、旅行がままならないから、リモートで世界中の美術鑑賞ができることはもちろん、ありがたいことである。


芸術品に触れて感動すること。


人間性を失わないためにも心して取り組んでいきたいと


今日再び「受胎告知」の絵から放たれる威光を身体でひしひしと受け止めた。


ここ数日、ちょっと肉体的にも精神的にも弱っていたのだが、


絵画から

生きることの喜びのような


不思議な力を得て、気づくと元気になっていた。


集中力を使った後は、捨て子養育院美術館の敷地内にあるカフェ

カフェ デル ベローネ





フィレンツェのシンボル、ドゥオモを眺めながら美味しいカプチーノをいただく。




日常に欠けていた感動が、少しずつ戻って来た!


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