イタリアの青い空はコロナ禍の元でも健在〜
ダンテの日に主人大忙し
Dantedì ダンテディ、
ダンテの日と呼ばれた3月25日は、ダンテ研究者の主人は朝から大忙しだった。
オンラインの講演が三つ、そしてその間に録画の予定も入っていた。
なぜ、3月25日がダンテの日かというと、
昔の暦のこの日に、神曲の旅が始まったからであるようだ。
今年はダンテ没後700年の記念の年であり、猫も杓子も、ダンテ関係のイベントやら書籍発行がめじろ押しである。
ディズニーもドナルドダックがダンテに扮して神曲の旅に出かける
という趣旨の本を発売するという記事を新聞で読んだ。
この生誕○○年とか
没後○○年という記念日は、出版社や色々な仕掛け人たちにより大々的に盛り上げられる。
私が若かりし頃、記憶に残っているのは
江戸川乱歩の時、映画もドラマもたくさん作られ、書籍もリメイクされて発売されて、
もともと好きだったところに、ブームというか仕掛けが加わり、
私はかなり楽しめた。
また寺山修司の時も、そうだったかな?
こういう仕掛けの良いところは、
なんとなく気になる存在だった作家などの著作に触れるきっかけになること。
もともと好きだった場合は、イベントがいっぱいになるので、より心踊る。
日本人にとってダンテは敷居が高いのかもしれないが、
日本でも、今年は色々な催し物があることだろう。
ポンテベッキォからチラリと頭が見えるドゥオモ
主人はこの日、高校生に向けての講演会が三つ入っており、
翌日、翌々日は、劇場での講演会を行い、これらはライブ配信される。
主人は今は亡きダンテ研究者ヴィットリオ セルモンティ氏から
直々に手ほどきを受ける。
最晩年に、憧れの人と交流でき、
そして矜恃に触れることができたのは、主人にとって何よりも幸福なものだったことだと思う。
ロベルト ベニーニの公演も、一般人や子供たちが気軽にダンテに親しめるという意味で
素晴らしい仕事だと思う。
芸術品、傑作の素晴らしさをどこまで伝えることができるか?
少し演奏家にも似ているところがあるかもしれない。
神曲は詩であり、その朗読を観客たちは耳で聞く。
使われている言葉は古語に相当するので、説明も必要であり、そしてその解釈は今でも多岐に渡っている部分もある。
朗読会や講演会をする者の役割は大変に大きい。
そこから、いかに興味を感じてもらって著作へと導くことができるか?
素晴らしいものがあるのに、その存在を知らないために食べず嫌いになっている。
或いは学校でのつまらない授業のせいで辟易してしまっている。
そういう人たちに、
いやいや、人生の醍醐味が詰まっているこの美しい作品に触れずして
生きていると言えるだろうか!
と気づきを投げかけることができたら、幸いだろう。
主人にとっては、大好きなことをして、その素晴らしさが広がっていくことが、何よりも心踊ることのはずだ。
今は遠隔での講演なので、書斎から朗読や説明をする。
「○時からは、金槌使わないでね!」
と一言。
私も作業に没頭していると、主人の仕事の時間割をすっかり忘れてしまう。
授業の時はまだしも、講演会だとやはり問題である。
苦笑しながら、私は私で、自分のライフワークに心から感謝する。
私たちの喜びが、誰かの喜びになること。
人の幸せはこんなところにあるのかもしれない。
家族の喜び、
友人の喜び、
皆さんも自分が与えているものを意識すると、幸福感が広がると思います。
どうぞ今日も、幸福感に包まれた一日をお過ごし下さい。
テッセン パールピアス 18Kイエローゴールド 西洋彫り



