やはりゴールドを扱うのは心地良い。
やする時の感覚も、ろう付けの仕上がりも異なる。
シルバーよりも美しく出来上がる。
今年は拡大していきたいと思っている。
そんな中、ちょっと満足がいかない部分があり、
そこを何度もやり直していると、そのパーツが使い物にならなくなった。
ゴールドを再度鋳造しないといけなくなったので、
ドーンと落ち込むところである。
やめ時の見極めは、重要だといつも以上に痛感する。
しかし、もう一つの側面から見ると、
自分が納得できるものを、
お客様に提供したいというせめぎあいの中で、起こった失敗だったので、
まあこの辺で良しとしよう!
という態度を取らなかった自分も褒めてあげたい。
もちろん、この状態になる前にピシッと満足いく形を出すべきなのだが…
こういう大小の落ち込みを
上手に切り替えながら、制作を続けていくことで、進歩していくのだろう。
昔ならば、ドーンと落ち込み、
自分の能力不足を嘆き、
やる気を失って、
そこでストップ、
ということが多かった。
他のことで気分転換をしてみても、
結局は何も解決しない。
今はどうか?というと、
もちろん、
がーん!やってしまった…
と落ち込む。
大きく息を吐き出し、お腹の中からの深呼吸を数回繰り返す。
そして、その後はどうすべきか対処法を考え、考えがまとまったら
それは横に置いておく。
今回の場合、再鋳造なので、そのパーツは横にのけておいて、
他の物で進めるところまで、黙々と作業する。
それが終わっても、パーツが一つ欠けていれば先に進めないので、
ここからは以前からあれこれと手を加えて実験している作業にあたる。
起きてしまったことにとらわれない。
それはそれと認めて、切り替えて、再び他のことへ集中する。
彫金作業のミスでの対処は、中々できるようになってきているが、
これが他のことでも同じように行えると、
生きるのが楽になるだろうなぁ思う。
ぐるぐるとした思いや、
失敗についての執着、
をその場でさっと脱ぎ捨てて、
今、目の前にあることに集中する。
私にとって彫金作業は、生きることへの鍛錬なのかもしれない。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。


