今日は西洋彫りを支えるタガネについて、ちょっと触れてみたい。
一番最初にタガネと持ち手を買って来て、刃を研いで作ったのがウンゲレッラという名前の4番タガネ。
基本の全てのラインに使用する。
その後、刃先が半円タイプ、平たいタイプなどが細いのから幅広の物まで、用途に応じて増えていった。
刃先に何本も線が入っているリガータと呼ばれるタガネは、細かい線のタイプは持っていてクリーヴィシリーズの絹地加工などに使用していた。
新作のテクスチャーのために、太い線を引くリガータを今回購入する。
このタイプは40ユーロほどする高価なタガネ。
こちらを使用できる状態に準備する必要がある。
手の大きさに合わせてタガネの後ろ側を切り落とし、木製の持ち手を取り付ける。
作業台に置いた時に、コロコロと転がっていかないように
また彫りやすいようにという意味もあり
持ち手部分をやすって平らにする。
その後、刃先がほっそりとなるまで、機械で落としていく。
この時に、刃先が熱くなり過ぎないように、小まめに水につけながら、研ぐ。
刃先の形ばかり気にして、やり過ぎて、先が黒っぽくなったことも多々あり。
水につける方はやり過ぎくらいで良いようだ。
このタガネの用意も
最初はおっかなびっくり、どうしたら均一に削ることができるのか、
さっぱり分からなかった。
でもこれも、続けていくうちに、
自分の手のくせが分かり、
傾ける角度などが理解できるようになると
少しずつ、思うような形になる。
その後、砥石で彫りに使う先端部分を研いでいく。
これで彫りに使うタガネの用意ができる。
気づけば色々なタガネが私の元にやって来た。
そして一番最初にやって来た4番の持ち手を部分は、色が変わって木の独特の味わいが出て来たのも嬉しい。
これはリッカルド先生の作業台の上にある彼のタガネ。
持ち手の部分に、番号やタガネの形を表す印がつけてある。
タガネが一本ずつ刺してあるこの入れ物は、
パン入れである。
わが家でも、同じものを使用しているので、作業台の上に発見した時には驚いた。
でもこれは素敵なタガネ収納方である。
パン入れは半円の形をしているので、その部分にタガネを差し込めば、中に物が入っていたとしても、刃先が当たる可能性は少ない。
刃先を傷つけないように
チューブを切った物に差し込んだり、
ワインの栓、コルクに直接刺して、
保管したり持ち運んだりしている。
味わい深い道具たちは、使えば使うほど愛着が湧いてくる。
これらのタガネをいくつか使いながら、
キラキラしたフィレンツェスタイルリングもできていく。
今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。





