愛着のわく彫金道具たち | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

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フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

今日は西洋彫りを支えるタガネについて、ちょっと触れてみたい。


タガネが一本ずつ増えていく。

一番最初にタガネと持ち手を買って来て、刃を研いで作ったのがウンゲレッラという名前の4番タガネ。

基本の全てのラインに使用する。

その後、刃先が半円タイプ、平たいタイプなどが細いのから幅広の物まで、用途に応じて増えていった。




刃先に何本も線が入っているリガータと呼ばれるタガネは、細かい線のタイプは持っていてクリーヴィシリーズの絹地加工などに使用していた。





新作のテクスチャーのために、太い線を引くリガータを今回購入する。

このタイプは40ユーロほどする高価なタガネ。





こちらを使用できる状態に準備する必要がある。



手の大きさに合わせてタガネの後ろ側を切り落とし、木製の持ち手を取り付ける。

作業台に置いた時に、コロコロと転がっていかないように
また彫りやすいようにという意味もあり

持ち手部分をやすって平らにする。

その後、刃先がほっそりとなるまで、機械で落としていく。

この時に、刃先が熱くなり過ぎないように、小まめに水につけながら、研ぐ。

刃先の形ばかり気にして、やり過ぎて、先が黒っぽくなったことも多々あり。

水につける方はやり過ぎくらいで良いようだ。


このタガネの用意も

最初はおっかなびっくり、どうしたら均一に削ることができるのか、

さっぱり分からなかった。

でもこれも、続けていくうちに、
自分の手のくせが分かり、
傾ける角度などが理解できるようになると

少しずつ、思うような形になる。

その後、砥石で彫りに使う先端部分を研いでいく。


これで彫りに使うタガネの用意ができる。


気づけば色々なタガネが私の元にやって来た。

そして一番最初にやって来た4番の持ち手を部分は、色が変わって木の独特の味わいが出て来たのも嬉しい。


これはリッカルド先生の作業台の上にある彼のタガネ。




持ち手の部分に、番号やタガネの形を表す印がつけてある。

タガネが一本ずつ刺してあるこの入れ物は、
パン入れである。

わが家でも、同じものを使用しているので、作業台の上に発見した時には驚いた。

でもこれは素敵なタガネ収納方である。

パン入れは半円の形をしているので、その部分にタガネを差し込めば、中に物が入っていたとしても、刃先が当たる可能性は少ない。

刃先を傷つけないように

チューブを切った物に差し込んだり、
ワインの栓、コルクに直接刺して、

保管したり持ち運んだりしている。


味わい深い道具たちは、使えば使うほど愛着が湧いてくる。

これらのタガネをいくつか使いながら、
キラキラしたフィレンツェスタイルリングもできていく。


フィレンツェスタイルリング 925シルバー 西洋彫り

今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
 
 
 
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