次女が語ってくれたコジモ一世の、帆のついた亀 | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

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フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

昨日お風呂の中で、次女が話してくれたのは遠足で行ったベッキオ宮殿の500人広間の話。

 

帆のついた亀を探したということ。

これはトスカーナ大公コジモ一世のシンボル的なものとして、フィレンツェの至る所にあるらしい。


(画像はフィレンツェガイド日記さんよりお借りしました。詳しくは上のブログをご参照下さい!)



 

どうしてこういうシンボルをコジモ一世が使用するようになったかを次女が語ってくれた。

 

幼き日のコジモが田舎に住んでいた時、野山を駆け巡って遊んでいたという。

戦いで勝ち続ける父親、黒隊長ジョヴァンニのように強くなりたいという思いでいっぱいだったという。

 

ある日いつものように野原を走っていると、何かに躓いて転んで怪我をした。

石だと思ったらそれは、亀だった。

 

なんでそんなところにいるのか亀に問いただすと、亀は逆にコジモにこう尋ねた。

「何が見える。」

「野原や山が見える」

「他には」

「草や木が見える」

「他には」

「枝や、葉っぱが見える」

「もっとよく見てごらん」

草の上には蝶やてんとう虫、枝の後ろには鹿がいた。

「急ぎすぎて見失っているものがある。急いでいても、ゆっくりじっくりと。」

 

この幼いころの出来事を、ずっと忘れていたのに大きくなってから夢に帆を付けた亀が出てきた。

そして、その時からこのシンボルを宮殿や銅像の中に紋章のように用いるようになったという。

 

上の話は遠足から帰ってきたばかりの次女が、身振り手振りを付けてイタリア語で話してくれたもの。

全部が正しいかどうかはあやしいが、私は知らなかった知識を次女のお蔭で得ることができた。

彼女が言っていた(おそらく先生がこう説明したのであろう)

「Piano piano, ma abbiamo fretta. ゆっくりゆっくり。でも急がなきゃ。」

 

これは一般的には「festina lente(ゆっくりいそげ=いそがば廻れ)」

と解釈されているようだが、

 

次女の話から

一つ一つのことをしっかりと見ながら味わいながら、しかし早く進む。

と私はとらえる。

 

コジモが成し遂げた栄華を考えると、ものすごい勢いで進んでいった人のように思えるが、実はこの亀を心に刻みながら生きて行っての偉業なのだ。

 

私もしっかり、今という時間を亀の歩みのように味わい、そして自分の目標に向けて、時には帆を広げて加速していきたいものだ。

 

写真は、本日のコーヒーブレイクタイム〜




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それでは皆さん、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました

 
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