次女の日本語教室があり家には長女だけという状況だったので、
次女の帰りだけ、知人に送っていただくようにお願いして自転車で一目散に家に戻る。
まだ来ていないようだったので、私は終わらせる必要のある作業を続ける。
待てど暮らせど、誰も来ず、そして電話一本入らない。
嫌な予感である。
約束の時間に遅れると主人の携帯に電話があってから、すでに二時間経過している。
きっと今日は来ないだろう。
そう思い、次女の送りをお願いしていたのが申し訳ないので、再び家から自転車を走らせる。
仕事の行き帰りもすでにしているので、本日三往復めである。
片道15分だから大したことはないけれど、結構いい運動だ。
自転車を走らせながら、大して怒りはこみ上げず諦念に近い感情が湖のようにしーんと心に広がる。
この国ではよくあることなのだ。
一々過剰反応していては身がもたない。
しかし時は金なり
という言葉があるように、この時間管理ができない人が多い国は、
やっぱり発展は難しいのだろうなぁ
とこれまた諦念に近い感情が沸き起こる。
日本語教室に着くと、他の生徒さんのイタリア人のお父さんも授業の終わりをを待っていた。
「あれ!間に合ったんだね。」
子供を送ってきた時に網戸の設置のことを言って、帰って行っていたので、全て終了したものだと思ったようだ。
「ううん、その反対。来なかった…」
そういうこと多い、仕方ないよねと
いう返答かと思いきや、
「うちはあまりそういうことないなぁ。」
みんながみんなそうではないようだ。
私や主人は、あまいというか、あまり過剰に文句を言ったりしないので、
つけ込まれるということも、あるのかもしれない。
また住んでいる場所も、かなり中心部で駐車しにくいというのもある。
そこから今度は荷物の話になる。
日本からのEMSの荷物が不在通知なしで、フィレンツェ郊外の集荷場に持っていかれたことが、何度もある。
友人から追跡番号が送られていたから良いものだけれど、それがなければそのまま日本へかえる羽目になったかもしれない荷物が何個あったことか!
そのことを話すと、郵便局がお願いしているSDAという配送業者の話になる。
このお父さん、SDAの配送人と話す機会があり、その人が言っていたところによると
一日に配送する個数、50個などノルマがあり、それもフィレンツェの中心部から端までと色々で、
しかも人件費を削るために一人の配送者のノルマがどんどんきつくなってきているという。
これを聞いて、だからかぁ。
と多少腑に落ちる。
わが家など、停車場所を探すのにも一苦労だから、
もういいや、行ったことにしようとなったのかもしれない。
それも一度や二度ではない。
数年前はまだマシだったことを考えると状況は明らかに悪化している。
そして別の話。
ある配送者は、配送中に本当に気がふれてしまい、
配送車のドアを開けっ放しにして、そのままどこかに行ってしまったという事件もあったらしい。
車の中の荷物に被害はなかったのが不幸中の幸いだったようだ。
ブラック企業はどこにでもあるが、イタリア人はやる気を失うのは早そうだし、
多分その配送ノルマも、区域など何も考えずに一人一人にあてがわれているのでは無いだろうかという思いもよぎる。
上が効率的に動けるシステムを作っていれば良いけれど、そうでなければSDAの配送者たちも大変だ。
と、最後は同情の思いさえ浮かんでくる。
そんなお国事情はともかく、私自身は怒らず、落胆せず、淡々と過ごせたかな?
結局のところ、この国を選んで住んでいるのは私なのだから、それも自分の責任なのだ。
あまり怒らずにいた自分を成長したものだと、ちょっとだけだが、誇らしく思った。
それでは皆さん、今日も最後まで読んで下さり、ありがとうございました

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