主人が姉のように慕う日本人女性が、彼女のFBで触れていた本はジュンパ ラヒリがイタリアに移住して、イタリア語で書いたエッセイだった。
この作家の名前にすぐに反応した。
以前「停電の夜に」という短編小説を読み、大変印象に残っていた。
ピューリッツァー賞も受賞した作品だったが、
その後他の作品を読む機会を逃していた。
ここへ来て彼女の名前が浮上して、
インド系アメリカ人である彼女が母国語でない言語で書いた本、
しかもそれが、私にとっても大切な言語であるイタリア語だったので心が踊った。
日本語訳本は日本帰国時のお楽しみにとっておくとして、まずは原語で書かれた方だ!
そう思い、次女と共に図書館に行った時に探してみた。
見つけて、その晩早速ページを繰る。
最初に読んだ本と同じ印象で、簡潔に淡々と進む文章が、まろやかに心に入ってくる。
一息に読んでしまわずに、大切に読み進めて行きたくなる。
日本帰国まで一ヶ月半ほどになって来て、雑多なことに追われる日々だが、この本を読む時間は心が冒頭に出てくる湖のように、しんとしている。
そして、相当に臆病な私だが、この臆病の虫をうまくだましだまししながら、怖いことに挑戦して行きたい気になってくる。
さて次女は、この長いパスクワ(復活祭)休暇に、図書館から借りたこちらの本の写真を黙々と描き続ける。
私のジュエリーデザイン画用の、デザイン用紙をもう使うわないからと与えると
「この大きさの額に飾ったら、素敵だぁ〜〜」
と言いながら、次々にライオンなどの肉食動物を描く。
彼女はライオン、ヒョウ、トラといった猛獣たちが大好きなのである。
親子揃って、心に響くものに没頭する日常の日々も、
これまた遠い未来には、
懐かしく思い出される出来事になるのだろう。
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