心に響く本との出会い | 人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

人生の果実を味わう彫金職人の暮らし フィレンツェ物作り物語

フィレンツェ在住26年の、ジュエリークリエーターKaorukoが、物作りについて、イタリア子育て生活をまじえながらお伝えします。

読み進めるごとに嬉しくなる本を図書館で借りて来た。



主人が姉のように慕う日本人女性が、彼女のFBで触れていた本はジュンパ ラヒリがイタリアに移住して、イタリア語で書いたエッセイだった。

この作家の名前にすぐに反応した。

以前「停電の夜に」という短編小説を読み、大変印象に残っていた。

ピューリッツァー賞も受賞した作品だったが、
その後他の作品を読む機会を逃していた。

ここへ来て彼女の名前が浮上して、
インド系アメリカ人である彼女が母国語でない言語で書いた本、

しかもそれが、私にとっても大切な言語であるイタリア語だったので心が踊った。

日本語訳本は日本帰国時のお楽しみにとっておくとして、まずは原語で書かれた方だ!


そう思い、次女と共に図書館に行った時に探してみた。

見つけて、その晩早速ページを繰る。

最初に読んだ本と同じ印象で、簡潔に淡々と進む文章が、まろやかに心に入ってくる。

一息に読んでしまわずに、大切に読み進めて行きたくなる。

日本帰国まで一ヶ月半ほどになって来て、雑多なことに追われる日々だが、この本を読む時間は心が冒頭に出てくる湖のように、しんとしている。

そして、相当に臆病な私だが、この臆病の虫をうまくだましだまししながら、怖いことに挑戦して行きたい気になってくる。


さて次女は、この長いパスクワ(復活祭)休暇に、図書館から借りたこちらの本の写真を黙々と描き続ける。



私のジュエリーデザイン画用の、デザイン用紙をもう使うわないからと与えると

「この大きさの額に飾ったら、素敵だぁ〜〜」
と言いながら、次々にライオンなどの肉食動物を描く。




彼女はライオン、ヒョウ、トラといった猛獣たちが大好きなのである。



親子揃って、心に響くものに没頭する日常の日々も、
これまた遠い未来には、

懐かしく思い出される出来事になるのだろう。


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