【家族心理学とは?】

心理学の中に『家族心理学』という分野があります。

『個人心理学』が、その人個人に焦点を当てるのと違って、

『家族心理学』は『家族の関係性』に焦点を当てる心理学です。

例えば、家族でレストランに食事に行きます。

お父さんとお母さん、息子さんと娘さんの4人で楽しく食事をします。



そうしたら1時間が過ぎた頃に、

お父さんが娘さんに、

「お前、勉強もしないで夜遊びばかりして、何をやっているんだ」

とか言い出します。



娘さんは、

「ほっといてよ」

…と、口論が始まります。

とても嫌な雰囲気になるのです。


そうしたら、

お母さんが、

「こんな公共の場でケンカしないでよ」

…と言います。



そうしたら、

お父さんが、

「お前の育て方が悪いからこうなった」

…と言います。



お母さんは、

「あなたこそ仕事を言い訳にして、子育てに無関心じゃないの」

…と夫婦喧嘩になります。


 



帰りの車の中は、最悪の雰囲気になるのです。


毎回、これを繰り返すのです。


☆★☆


食事に行く

→お父さんが娘さんと話す
→娘さんが反抗する
→お母さんが口を出す(解決しようとする)
→お父さんがお母さんを否定する
→お母さんが反抗して、お父さんを否定する
→夫婦喧嘩になる
→家族みんなが嫌な雰囲気で食事を終える


食事に行くたびにこのコミュニケーションを繰り返す


ところがこの家族は、食事に行くたびにこんなことが繰り返されていることに気がついていないのです。


これを『家族心理学』では、

『円環的因果律』と言います。


 



問題を解決しようとする動きによって、別の問題が起こり、
 
それを解決しようとして、また別の問題が起こる…。

ぐるぐる円環的に、悪循環が起こっている状態です。

ですから『個人』

例えば、娘さん個人が問題だ。

とか

お父さん個人が問題だ。

とか

お母さん個人が問題だ。

…と個人を見るのではなく、

円環的に悪循環を起こしている全体の状況を見るのです。

このように、家族で起こる特有のパターンを見つけ出して

解決していくのが、家族心理学なのです。


☆★☆

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