大宮BL小説です。

閲覧ご注意ください。



最終話です。























「それよりじゃないじゃん!」
「だめでしょ言っちゃ!」



「…なんでだよ」



「なんでって…」



「…俺は菊池だけじゃなくて」
「商店街のヤツらにも、そこら辺歩いてる見ず知らずのヤツらでも」

「なんなら拡声器持って言って回りてぇくらいだ」

「…おまえは俺のもんだって」



「…//何バカなこと言ってんの//」



「…てかなんで菊池が出てくんだよ」
「菊池になに言われたんだ」



「だから、菊池が…」

「寝てる時に険しい顔してるとか」

「起きてる時にやたらと執拗に…」
「その…」
「スキンシップ?」
「してくるような人は…」

「なんか隠し事があるに違いない」
「100パー浮気ですねー、なんて言うから…」



「…で、おまえは俺の浮気を疑った、と…?」



「…ごめんなさい」



「…あのな」

「それじゃなくても俺は…」
「時間が足りねぇんだよ」



「…」



「おまえと過ごす、何気ない時間」

「イチャつく時間はもちろん」
「ケンカする時間だって」

「もっと、もっと、必要で…」
「もっと、もっと、欲しいと思ってる」


「1分でも1秒でも」
「時間があるのなら…」

「おまえといたい」




「…おまえ以外の他の誰かに使う時間なんか」
「俺にはねぇし」



「そもそもそんなもんは…」
「最初っから、いらねぇんだよ」




智さんの愛の告白が…
耳に、胸に、とけていく。



それは…
さっきまで僕の中にあったはずの疑念や悲しみまでも…


一瞬にして、溶かしてしまった。









「そろそろ帰らなきゃ…」



ゆっくりと智さんの腕から抜け出る。


見つめ合う。


ふふ、と…

どちらからともなく、笑い合う。


智さんは僕の被り物におでこをつけて…
囁くように、言った。



「…ちゃんと言えよ?菊池に」



「…何を?」



「“僕は智さんのものです”って」



「…////」



「アイツも何気に鬱陶しいからな」

「俺のカボチャの周りをチョロチョロしやがって…」



智さんの言葉に…
思わず吹き出す。


僕につられて…
智さんも、笑った。







こうして、ハロウィンと共に…
智さんの不調の渦も、僕の疑念の渦も、綺麗に消えてなくなった。



でも…
その代わり、に。


ハロウィンの仮装も巻き込んで…
智さんの情熱的な愛の嵐が…
連日連夜、僕を襲うこととなる。


そのお話は、また今度…☆











*お付き合い頂きありがとうございましたー!!
「双宿双飛」
ジャック・オー・ランタン」
こちら2作の簡単あとがきと今後の予定は…
本日夜の嵐結成記念日時間の21時15分にアップしまーす!!
お時間ありましたらぜひお付き合いくださいー照れ