大宮BL小説です。

閲覧ご注意ください。























関係の件は…
嘘というか、言い逃れというか。

自分のこととして話すのは、さすがにちょっと…と思ったから。

めちゃくちゃ遠い知り合いにこんな人がいるんだけど、どう思う?的テイで話し始めてるから?どうでもいいんだけど。



それでも…
菊池が放った
“その人のことホントによく知ってるのか”


その言葉が僕に突き刺さる。




確かに…

僕はまだ、数ヶ月しか彼と一緒にはいない。
そんな僕が、智さんの何を知ってるというのだろうか。


本当は菊池が言うように。
僕の知らない智さんが、裏にはいて…
上手に浮気したり、適当に遊んだりしてるのかも…


そんな怖い仮説を打ち消すように、僕は叫んだ。


「うるさい!」

「浮気だなんてそんな…」
「そんな不誠実なことしてる人だなんて」
「勝手に決めつけんな!」


「でも〜」


「でもじゃない!」
「謝れ!」


「えー」


「はやく!」
「早く謝れ!」


「…サーセンでしたー」


間延びした謝罪の言葉に苛立ちが募る。


「あーもうほんとに…」
「おまえになんか相談した僕がバカだったっ!」


そう言い捨てて、マントをクラスごとに分け始めた。


怒らないでくださいよー、なんて
気の抜けた菊池の声をシカトするけど。


さっきの話は僕の心から消えてはくれなかった。



もし…
もし、智さんが浮気してたら…

そんな、考えもしなかった疑惑が僕の胸に膨らんでいく。


そんなわけないと蹴散らして、その膨らみを潰し続けないと…

僕はパンクしてしまいそうだった。






「お疲れ様ー!準備は終わった?」


ごちゃごちゃうるさい菊池を無視しながら、ある程度のことが終わる頃…

園長がホールに顔を出した。


はい、と告げると園長は、ニコニコと、手に持った紙袋を菊池に渡した。


「はい、これ、明日の衣装ね」