大宮BL小説です。
閲覧ご注意ください。
「…てかそれ、絶対なんか隠してマスねー😏」
明日に迫ったハロウィン準備の最中…
菊池のデッカい声がホールに響く。
二人だけなのをいいことに、ロクに仕事もせず…
完全に止まった手を顎に当て「うーん…🧐」と唸った挙句。
突如こんなことをいい出した。
「隠すっつったらやっぱ…」
「『浮気』」
「これしかないッス!!」
僕は声にも内容にも驚いて派手に蹴躓き。
せっかく綺麗に畳み終えた子ども達の仮装マントを、盛大にばら撒いてしまった。
「夢でうなされてんですよ、ソイツ」
「で、罪悪感から罪滅ぼしにやたらとベタベタしてくる…」
「まさにやましいことがあるヤツのおきまりパターン?」
「100パー確定、クロ中のクロ」
「浮気に間違いないッスねー!」
「…てか大丈夫すか?」
そう言って…
やたらと爽やかな笑顔で僕に手を差し伸べた菊池に、僕はおもわずその手をはたき落とした。
「ってー!!」
「なんですかー!ひどいー!!」
「ひどいーじゃないよこのバカ!」
「浮気なんてするわけないだろっ!?」
「え〜」
「えーじゃない!!」
「おまえはそうかもしんないけど…」
「その人は絶対違うから!」
「そんなことのできる人じゃない!!」
そう言い切って…
慌ててマントを拾い集める。
「まったくおまえはすぐにそんな…」
「わけわかんないことばっかいって…」
ぶつぶつと文句を言いながら、ぐちゃぐちゃになってしまったマントをたたみ直す。
すると頭からまた菊池の声が降ってきた。
「てか、んなこといいますけど?」
「…二宮先輩こそその人のこと…」
「ホントによく知ってんスか?」
「…え?」
「絶対しない!!なんて…」
「えらく断定的に言いますけど…」
「お姉さんの、友達の友達の弟?」
「いや、違うか」
「友達の弟の友達?」
「あれ?なんでしたっけ?」
「…とにかくかなりの遠さでしたよね、その人との関係」
「なのにそんな“絶対違う”とか…」
「いいきれないっしょ?」