
放浪記 林芙美子 ハルキ文庫
感想ですが、ネタバレと言えばネタバレです。
林芙美子は門司で生まれ、九州一円を行商で回り、長崎にも。佐世保 久留米 下関 門司 戸畑 折尾 4年で7回木賃宿が住処の幼少時代。
その頃の癖がついたのかとにかく旅に出る。
「そんなことだからあなたはいつも貧乏なのよ。あなただけが私の住所録を汚す」と女学校時代の友だちにも言われる。
放浪記 男と職業に放浪した日記
林芙美子幼少時代から24歳位までの日記風
23歳位からは詩や童話を徐々に書きはじめていく。小学校は、木賃宿から通い直ぐに転校するので友達が出来ず途中でやめる。行商の手伝い。
その中で、本が読みたい。
落ち着いて詩や小説が書きたい
いい小説を書いてみたいと
書くことに対する願望は高まっていく。
行商、トルコ人家庭への奉公、カフェの女給などをしながら、肺病の男を食わせるために働き、男に浮気され離縁する。
その中で、離れて暮らす、徳島の母を想い、常に母のために、そして育ててくれた義父の為にとお金を送る。家族愛は血の繋がりに関係なくとても強い人。
しかし、読み進めるにつれて
気づいたことがある。
擬音語、擬態語がとにかく多い。
そうなると、卒論モードのスイッチが。。
表現法としては特徴的で勢いがある。
例えば、
「愁々とした風」
朝の「青々とした」空気
「房々とした断髪」
アカシアの「プンプン」香る並木道
「茫々とした姿で」
「ドクドク」と流れ落ちる涙と、ガスのように「シュウシュウ」抜けて行く悲しみの氾濫
極めつけは、
ハルキ文庫148ベージ だけで8箇所出てくる。
また、1ページがたった7行の中に3文出てくる。
そして、彼女が1番回数多く使った言葉は
「漂々」と吹くかぜ
と酒を呑み
としたお月様
と吹く金魚のような芝居小屋の旗
等
余程好きなんだな。
そして驚くことに、あとがきの、江國香織が、
擬態語、擬音語が多いことを書いている!!
私と目の付け所一緒か!!
江國香織も大したことないな(にやけ)
結構嬉しかった(笑)
私の感じでは、
同じ言葉を2度使う擬音語は、彼女の、頑張るぞ!の勢い、から元気の現れだと素直にとります。
他の作品でもこれが続けば、
単なる癖?作風?
他の作品も積読に2冊あるので、
それらを読む時に覚えていたら注意して読みます(笑)
しかし、世の中、金だわ。