■カニ
まぁおいらの周りの人達ぁね、
「あんなに美味しいのに勿体無い。」
「それは人生損しているよ。」
なんて事ぉ言うン。
実ぁ、おいらは無類の蟹嫌い なんでございますよ、えぇ。
なぜそんなに嫌えなのかっていいますとねぇ、
理由は二っつ。
先ず1つ目、
おいらあの独特の臭いが猛烈に苦手だってぇ事。
もうね、蟹臭はね、例え口に入れたチャーハン一口に一片も入って無くても、
チャーハン自体に“カニカマ”入ってる事ぁ気付くよ、ホント。
とても敏感なン。
そして嫌いな理由二っつ目・・・
こいつぁね、ガキの頃のちょっとした聞き間違いからね、来てるン。
まぁおいらの「想像力の化学反応」ってんですかぃ?
つまりガキ特有の広がる妄想ってやつですな。
・・・あれぁ暑かったある夏の日の事でしたなぁ。
両親の会話の中で親父が何気なく発したキーワードによって、
おいらの想像力が
小さな羽根を大きく広げて大空を羽ばたいていったン。
母:「アハハハ(普通の何気ない会話)」
父:「アハハハ(普通の何気ない会話)
・・・あぁー!蚊に食われた(ポリポリ)。」
「!!!!」
蚊に食われた
かにくわれた
カニクワレタ
カニクワレタ
カニニクワレタ
かににくわれた
蟹に食われた
蟹に喰われたぁ!?
まぁこれぞ聞き間違いに想像力のトッピングってやつですな(笑)
大きな羽音を響かせて大海原を旋回するおいらの想像力は、
“泡を噴きながら真っ赤に興奮し、
その鋭いハサミで父親の腕を貪り食べる邪悪な蟹”
ってな姿を創り上げ、
「カニ=悪」という図式をこの若く未発達な脳の奥深くへと
刻み込んでったってぇ訳ですな^^;
まぁそれ以来、既成事実の如くその出来事はおいらの海馬へと刷り込まれ、
親父のあの時の一言ってぇのは
見事においらを蟹嫌いと成長させていったってぇ訳ですな。
まぁ今考えると、
本当にピュア
だったってぇ事ですな(笑)
(※オリジナル記事を江戸弁テイストに加工しやした。)