おとり捜査に協力した話。 | しいたけ。のブログ

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夫 大芋(2011年生 女)小芋(2013年生 男)の四人家族。
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それは4月の初旬のこと。

私は旗振り当番だったため
小学校へ登校するお子らより
ちょい前に家を出て
所定の場所に待機していました。

すると待機した横断歩道の向かい側
建物の陰に身を隠すように
一人の若い警察官が潜んでいました。

「?」と思う間もなく
彼の方から挨拶と共に

現在交通安全週間の一貫として
歩行者に一時停止しない車を取り締まってる
(そこは信号の無い横断歩道)

なので僕のことは気にしないでください


との説明がありました。


おおそうですかお疲れ様ですと返し
もう一人当番の人がやって来たため

私は横断歩道の向こう側に渡り
待機している警察官の横
3メートル程離れた場所に落ち着きました。

登校班の子供が近付いたタイミングで
旗を降って走る車に停車を促しますが

一台の車が停まらず走り去ると
潜んだ警察官がその車の車種とナンバーを
無線で連絡しました。

すると100メートルほど先の歩道に待機の
警察官がその車をしょっ引いてました。



ほおお〜
こうやって取り締まってんのか〜



とはいえ当番が旗を振ると
ほとんどの車はすぐに停まってくれるため
その時点で検挙はその車一台だけでした。


登校班があらかた登校し
後から小走りで登校する子が通り過ぎ
相方の当番の人が帰ったため

さて私も帰ろうかと横断歩道に立ち
車が停まるのを待ちました。

折しも一番交通量が多い時間帯に
さしかかっていました。


一台走り去りました。

警察官がすかさず無線で連絡し
その車は先の警察官に止められ
脇の空き地に誘導されていきました。

二台目、三台目と走り去りました。

その車も空き地に入っていきました。



四台目、五台目…………


横の警察官が

「ほんっと、停まんないですね〜」

と、呆れたように呟きました。


私はというと
当初はしょっ引かれる車を見て
ざまーみろと薄目で見てましたが

何台も続くうちにいわく言い難い
後ろめたさに身悶えし始めました。



いやもう

ほんとにあの。

な…………

何か、ごめんなさい………………


いたいけな子供とか!
よちよちおばあちゃんとか!
ましてや若いおねーちゃんとかじゃなくて!

停まって渡らせてあげようという気を
起こさせる存在じゃなくてごめんなさい!!

貫禄あってごめんなさい!!

ふてぶてしくてごめんなさいいいいい!!





と己から滲み出てるであろう
小結感とか逞しさとかに謎に煩悶していると

一向に停まらない車への苛立ちのためか
警察官が物陰からわずかに身を乗り出すと

その存在にぎりぎり気付いた車が
キキーッと急停車しました。
(逆に危険)

しかし対向車線の車は通り過ぎます。
物陰の警察官から

ピキッ

という空気が伝わり
無線で連絡する声も心なしか
一層低くなった気がする。



頼む。


停まってくれっ………………!!


私を通させてくれ……………!!


これ以上おとりになりたくないんだ(落涙)




そしてやっと対向車も停まり
警察官に挨拶後帰路に着きました。

その後すぐに図書館の返却ポストに
返本するため自転車で図書館に向かいました。

通り道の件の空き地の前を通ると
普段は閑散としてる空き地に
何と20台以上の車が……………チーン

運転手それぞれある者は憮然とし
ある者は苦虫を噛み潰したような顔で
警察官に答えたり佇んでいました。

いわれのない後ろめたさを感じながら
そそくさとその場を走り去りました。