どれほどに 想う気持ちが 強ければ
超えられるのか 時も場所も
- よこまち余話/木内 昇
- ¥1,620
- Amazon.co.jp
久々に、「これは!」と思う本に出会えました。
なかなか感想を書くまでに至らないものが多く・・・
本に支えられているな、と実感するのはこういう
出会いがあったときです。
幅一間ほどの路地。東西に細長くのびていて、東の端は
天神さまにむかう石段。
西はお屋敷裏の小径につながっていて―
時間も場所もまじりあう、不思議なよこまちの物語。
17編からの連作短編・・・・と片づけてしまっていいものか。
主人公の一人、浩三が尋常小学校の6年生から中学生に
なるまでの時系列を、短編によって少しずつ開いていく
物語、というべきか。
時代小説とジャンル分けしましたが、いきなり「ミカリバアサマの
夜」というタイトルからの幕開けですし、能の場面は異世界への
入り口のようですし・・・
目まぐるしく変わりゆく、近代日本を舞台としていることは間違い
ないようです。
魚屋の息子・浩三は覚えておくべきことを見届けて、忘れずに
新しい世界を「継ぐもの」。
兄の浩一は、変わらぬ世界をまっすぐに行くもの。
その対比として、糸屋の八代目がピエロの役割をうまく果たして
います。
一目「はじまりの日」の前の彼に逢っておきたかった齣江(こまえ)。
前にできなかったという人生を歩んだトメさん。
橋渡しをするものは、能と雨降らしか。
「花伝書」の内容を効果的に入れつつ、新しい時代のものを
受け入れるだけでなく、残すべきものを選別する目が必要だと
教えてくれる。
何度でも読み返して、世界観に浸りたい一冊と出会えました。
★★★★☆
(ここからは私事です)
8月から新しい仕事を始めることになり、バイト先に辞意を伝えた
ところ・・・
今月はめちゃくちゃにこき使われ中です(^∇^)
あまりのハードさに、新しい仕事への不安が吹っ飛ぶ感じです(^∇^)
これ以上キツイことはないのでは??ってね。
占いの通り、激変する年のようですが、なんとか頑張ります。
・・・言い訳のようですが、なかなかに皆様のブログに「いいね」や
「コメント」つけることができておりません。
本当にすみません。
繰り返しますが、楽しく読ませてはいただいてますのでm(_ _ )m