その年の その一日が 影おとす
作家の一年 静かに描く
- 空にみずうみ/佐伯 一麦
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錦織選手、マイアミOP負けちゃったみたいですね・・・
決勝までよく勝ち上がった。
でも、これで対ジョコビッチ戦、6連敗(ノ_-。)
ポイントは稼げたでしょうが、残念です。
初読みの作家さんです。
あらすじは、特になし。
4年前の「あの日」。
東北地方に住む作家・早瀬とその妻で染色家・柚子の
ある一年を綴っています。
おそらく、自身のことを書いておられるかと。
小説の中の主人公も、新聞に連載する小説を書きつづ
っています。
そしてこの小説自体も、新聞連載されたもの。
東北の集合住宅という住まいに集まってくる、動物・植物・虫
そして人の営みを書いている。
知人のことを書くときに、その人が「あの日」にどうなったか
その後の暮らしがどうだったのか、そして今のたたずまいは。
ずばり震災に触れているわけではないけれど、夫を亡くした
人もいれば家をなくして離れていった人もいる。
また戻ってきている人もいる。
そういうふれあいの1年を、子供のいない夫婦は静かに
みつめている。
その中で、生活していっている。
日々を大切に、毎日に気づきを持ちつつ、お互いを思い
やって。
この本の中で、早瀬や柚子は折に触れて親しんできた
本について書いている。
その本たちが興味深く、自分も読んでみたいと思う本
もあった。
ジュール・ルナール「博物誌」
木山捷平「木の匂い」
北原白秋「雀の生活」
そして驚いたのは、わが岡山県出身の永瀬清子の
「苔について」!
この本について触れられていたときに、ある古本屋に
も書かれていたのだけれど、これはきっとあそこだな・・・
と見当がついたことがまたうれしかった。
静かな本で、でも折々丁寧に書かれているのでこちらも
丁寧に読んだ(つもり)ので、時間がかかった1冊でした。
★★★☆