この作者(ひと)の ハッピーエンドは 珍しく
ひとりひとりの 心根思う
- ワン・モア (角川文庫)/桜木 紫乃
- ¥518
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読後感を、みそひともじで表してみることにしました(笑)
短歌の難しいことはわからないし、季語などもまったく
考えておりませんので、そのあたりはご容赦を!!
あらすじ・・・は特にないですかね。
30代後半で医師で開業医の鈴音は、癌で余命いくばくも
なくなります。
その鈴音を取り巻く人々の、群像短編集。
ちょっと桜木作品としては変わっています。
なんとハッピーエンド!!
そして、いつも背景として人物の後ろにねっとりと姿を
あらわしていた、道東の気配が・・・ない。
ない、ことはないのですがあくまでも舞台として。
あえていえば、鈴音の親友で同じ医師、そして鈴音の
病院を引き継ぐ美加がいつもの桜木作品の主人公
っぽいですかね。
しかし、当然ただのハッピーエンドではない。
鈴音も含めた、短編の主人公それぞれが様々な想いを
抱いている。
それをも大人の分別で飲み込んで、さらに少しずつ決断
して不器用に生きている。
そして鈴音の飼い犬「リン」が産んだ仔犬を預ける条件―
「幸せな人」
という条件にあてはまるべく、歩きだす。
それを描きだしている。
どうしようもなく胸にせまってきたのは、看護師・浦田の編。
「この先これほど胸の焦げる思いが訪れるとは考えられな
かった。好いた惚れたの感情には属さない。沁みるような
切なさだ。この心持ちが明日の自分を動かしていく。
自分はまた立ちあがる。へこたれたりしない」
一人で49年生きてきた看護師の決意は、切なくなる。
ハッピーエンドでなかったように思えたのは美加だが、
彼女も昴を亡くし、「すばる」を得たことでまた、幸せに
なれたのではないだろうか。
よい本を読みました。
★★★★
あ、ブログタイトル明日から変更しようと思います!
タイトルは・・・
「みそひともじの感想文~本・映画・時々日常~」
にしようかな??少し変わったらすみませんm(_ _ )m
また読んでいただけたらうれしいです。