ご近所美術館 (創元推理文庫)/森福 都

¥864
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(あらすじ)

平凡なサラリーマンの「ぼく」こと海老野が勤める会社の

近所に突如できた小さな美術館。

居心地の良さと旨い珈琲目当てに常連となった海老野は、

引退した館長に代わってやってきた川原姉妹の姉・董子

に一目ぼれする。

来館者から持ち込まれた不可思議な謎を解いて、董子を

振り向かせようと、生意気でオタクなその妹・あかねの力

を借りつつ奮闘を重ねるが―



「ほんわかミステリー連作集」となっていますが、殺人事件

が2件起きているし、内容も結構怖いのであまりほんわか

ではないのでは・・・




この作者は、中国時代もののファンタジーのイメージが

私の中で強かったので、こんなミステリーは意外。



うーん、でもキャラクターがかなり個性的なつくりになって

いるのにあまり成り立ってないというか。

イキイキと動いていない。現実離れしている、という感じ。





主人公はサラリーマンなのだけれど、そうは読み取れない。

昼休みや残業前にこの美術館にきている、という設定なの

だけれど、なんでだろう・・・

学生さん、みたいな感じなんですよねぇ。




あとは、あかねの外見から海老野があだ名を「あかねぶー」

にするのですが。

なんだろうこの名づけ方。

作者、女性ですよね。

ちょっとなー。いくらそういう外見であっても、「ぶー」とか

つけないですよね?22歳の女性に。

必然性もないんですよね。




やはりこういうキャラクターがぎこちない作品を読むと、

人気作品はさらっとキャラクターが書けているんだな、と

思ってしまいます。

そしてそう書くのも作者の技量なんだな、と。

当たり前ですが。




ちなみに、この美術館は「西園寺英子4コマまんが美術館」

といい、パスを購入したり券を購入すると、そのロビーにある

漫画や本が読み放題で珈琲も無料になるらしい。

そんな美術館は、確かに近所にあってほしい。



海老野とあかねはそうなるか、というラストだけれども。

なんか海老のん、偉そうなんだよな・・・



ちょっと心にひっかかるところが多すぎた作品でした。




★★☆