- ドラゴンフライ (単行本)/河合 莞爾
- ¥1,728
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先日読んだ「デッドマン」のシリーズ2作目です。
(あらすじ)
多摩川の河川敷で発見された、内臓を抜き取られて
焼かれた遺体の下からはトンボのペンダントトップが
発見された。
警視庁捜査第一課の警部補・鏑木率いる特別捜査班
は再結成し、手掛かりを求めて群馬県飛龍村へ。
そこはトンボの里として有数の沢がある村で、被害者
はトンボ研究に熱心だった村の青年・遊介と判明。
だが彼の死後に、幼なじみの盲目の女性・泉美に遊介
本人から電話がかかってきていた。
村で起きた20年前の事件。
そしてダム建設にかかわるいくつもの問題。
複雑に絡み合う事柄から鏑木たちが導き出す「真実」
とは―
鏑木班が好きだったので、シリーズ化されているのは
うれしいかぎり。
今作は、前作よりも文章も内容もパワーアップしていて
読み進んでいてワクワクしました。
犯人もなかなかにはっきりしない。
きっと盲目の泉美が見ている(と描写されてる)もの、が
私たちが見ているものとは違うんだろうなぁとは思って
いたけれども。
遊介・泉美ともう一人の幼なじみである健の言葉。
「この世に真実なんてありませんよ―」
「きれいに辻褄があっていて、誰もが納得できる物語―
それが真実なんです。それが本当にあったことであろう
と、なかろうと、ね」
この言葉が鍵になって物語は進んでいく。
泉美が子供のころに受けた傷はとても哀しいもので、
そのことが3人の運命を変えていく。
3人(もう1人いるので4人か)の思うそれぞれの「真実」
が、どれもそれぞれを思いやって出来上がった真実なのが
また悲しい。
哀しいけれど、泉美の最後のシーンで少し救われた。
シリーズ3作目もすでに届いているので、読むのが楽しみ
だ(^∇^)
あ、ちなみにご存じの方もおられるでしょうが「ドラゴンフライ」
はトンボのことでした。
★★★☆