胡蝶殺し/近藤 史恵
¥1,512
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この方もかなり好きです。

今回の本は、ジャンル分け悩みますが・・・ミステリー(?)ってことにしときます。


梨園のお話。

市川萩太郎は、父・中村竜胆を亡くした7歳の秋司の後見人を引き受けることに。

梨園においては、父の存在はその「家」を継ぐためにとても大きなもので、それを亡くしてまた

同じ「家」内において代表役者のいない秋司の立場はとても厳しいものとなる。

同じように父を早くに亡くしていた萩太郎は、その寄る辺なさを思い自らに同じ学年の俊介がいる

にもかかわらず引き受けざるを得ない。


秋司はとても飲み込みが早く、萩太郎が後見人になってすぐ大きな子役の舞台に立つことが

決まる。

しかし秋司はあることで降板することに。その代役に、萩太郎は自らの子供である

俊介を立てる。

秋司に、さらなる異常を萩太郎は見つけてしまい―


この作者さんにかぎらず、自分の知らない世界を見せてくれる作者さんは好きだ。

同じ歌舞伎の世界でいうと、松井今朝子さん。

文楽は三浦しをんさん。

落語は愛川晶さん。

物語もそうだけれど、その背景にある日本の伝統芸能について知ることが面白い。

これもそのようにも読める。


でも私はずっとドキドキだった。タイトルの「胡蝶殺し」で、秋司か俊介が死んでしまうような

ことを連想したからだ。


しかしさすがに近藤史恵。子供を殺すようなことはいたしません!


秋司に降りかかる運命とは。そのとき秋司はなぜそのような選択をしたのか。


最後はハッピーエンドでした。



★★☆