舟を編む/三浦 しをん
¥1,620
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やっと読めた。三浦しをん氏の作品は、私は大好きなのだ~。

特にエッセイ!!もう師匠と呼びたいくらい。(勝手に・・・)本をあまり買わない私だが、彼女のエッセイは文庫ですがすべてそろえているのだ。

またエッセイについても感想を書かせてもらおうと思う。


彼女の作品の特徴は・・・勝手に私が思っているだけだが、「言葉」の選び方が繊細だということだと思う。簡単な言葉のようで、注意深く言葉を選びぬかれているよう。

声にだすと、そのなめらかさがよくわかるかなぁと。


さて、本書の話。

軽く読めるかな、と思い読み進めた。決してページ数も1ページ当たりの字数も多くないのに私にしては時間がかかった。

それだけじっくり読まされた感じ。内容が濃い。

作者の言葉への愛、職人気質を持つ人々を敬う気持ち、そういうものが辞書を「編む」人々に反映されているように本書の中から感じられた。

「大渡海」という辞書を発刊するために奮闘する人々・・・マジメも、荒木さんも、先生も辞書に人生をささげていて素晴らしい。

だが私が自分を映したのは、西岡だ。

「夢中になれるものがない」彼は、辞書編纂にのめりこむ人たちを、少し離れてみている。

しかし、陰ながらサポートしている。「夢中になれない自分」にコンプレックスを持っていて、その彼が宣伝部に異動しても、「大渡海」のために全力で尽くそうと決意する。

その過程がとても愛おしかった。


良い本を読んだ。私も夢中になれるもの・・・欲しい。


★★★★☆